"デイリープレミアム派"に受け入れられた「PARM」

――現在、主にどのような消費者に支持されているのでしょう。

森永乳業冷菓事業部マーケティンググループ主任の木下孝史さん

木下さん「20代~30代のOLを中心とした独身女性と40代を中心とした主婦層がメインです。こういった層に共通しているのは、"自分の時間を大切にし、平日にちょっとした贅沢を楽しむ"というライフスタイル。当社ではそれを"デイリープレミアム派"と表現しています。不況の影響で贅沢をする機会が減っていますが、お金をかけずに平日にも"プチ贅沢"したいというニーズが高まっているのです。こういった方々に、『PARM』の上質感やプレミアム感が非常にフィットしているのです」

――週末に贅沢をゆっくり味わう、というのともまた違うのですね。

木下さん「はい。当社で行った"ちょっとした贅沢"に関する意識調査によれば、週末に贅沢を楽しむ『週末特化型』は全体の20%弱にとどまっているのに対し、『デイリープレミアム派』は55%にも及びました」

――従来のアイス市場の中ではどういう存在になるのでしょう。

木下さん「これまでアイスクリームといえば、子供、若者向けのものが圧倒的で、商品の楽しさやボリューム感を重視したものが多かったのですが、近年は"量より質"の時代になってきてきました。アイスのおいしさを追求する消費者が増えてきているのです。そこで当社では、大人も満足のできる上質な『PARM』を2005年に投入したわけです」

――昨年12月には、コンビニエンスストア限定で1本入りタイプも発売されましたね。

「PARM チョコレート」(126円)

木下さん「これまでは食べきりサイズが6本入った箱タイプのみの展開だったのですが、男性層を中心にマルチパック1本では物足りない方の購入も狙って1本入り(90ml)の「PARM チョコレート」(126円)を発売しました。ブランド誕生から約4年が経ち、次のステージとして新しい層へと消費を拡大させたいと考えています。

――ありがとうございました。