「~鬼平に想いを馳せて~江戸の味わい祭り」が24日、東京・墨田のすみだリバーサイドホールで開催され、モデルで女優の杏がトークショーを行った。

モデル・女優としてだけでなく、"歴史好き女子"こと「歴女」としても有名な杏。歴史に関する仕事のときは、「モデルやお芝居のときともまた違って、イキイキしている気がします」(杏)

「江戸の味わい祭り」は、すみだ・浅草地域の商店街活性化を目的としたイベントで、同地域の老舗飲食店がメニュー化した"江戸の庶民料理"の無料提供や江戸の文化、小説『鬼平犯科帳』の紹介展示などを実施。2009年に「歴女」で流行語大賞を受賞するなど、歴史通で知られている杏は、この日、同イベント内の催し『「江戸の味わい」スペシャルトークショー』で、熱い江戸時代トークを繰り広げた。

"歴女"と呼ばれていることについて「すごく嬉しい」と言う杏。「モデルの仕事で地方等へ行ったときには、仕事の前日か(当日の)朝までに一人で史跡を回ったりすることも多いです」と、"歴史好き"は伊達ではない様子。今回のイベントのテーマである江戸時代では「特に新撰組が好きです」とのことで、「新撰組の中で好きなのは、永倉新八。剣の達人で、情にも厚い江戸っ子というところが魅力」と語った。

さらに、すみだ・浅草が舞台の時代小説『鬼平犯科帳』について、「小説もいくつか読みましたが、さいとう・たかをさんが漫画化されているものも読みました」と述べ、「最近は時代劇専門の漫画雑誌が出てて、そこで連載されているんです」と、ややマニアックな雑誌情報も披露。「時代小説などを読んでいると、具体的な町名とかが出てくると行ってみたくなります」とイキイキと話し、「今の地図が薄紙になっていて、江戸時代の地図と重ねて見ることのできる本も持っています。見ていてすごくドキドキしますよ」と目を輝かせた。

「祖母が月島の出で、"ひ"が言えない江戸っ子」という杏。「私もアクセントがおばあちゃんに似ていて、おしばいで"ひ"が言えなくて特訓しました」と告白した

また、江戸時代の料理に話が及んでも、「今ではもう作ることができない江戸時代の料理にも興味があります。仕込などに3日くらいかかる豆腐料理があったそうですよ」と、話のネタは尽きないようで終始ご機嫌モード。"歴女"としてしっかりと"江戸通"ぶりをを見せ付けた。

「江戸の料理や文化などにも興味があります」という杏は、同イベントでメニュー監修を務めた江戸懐石近茶流宗家・柳原一成氏の語る"江戸の庶民料理"に興味津々といった様子

食べたい江戸料理は「どじょう」という杏。「まだ食べたことがないので、是非どじょうデビューしたい」