関西を中心に活躍する若手芸人を対象にしたお笑いコンクール『第31回ABCお笑い新人グランプリ』(朝日放送)が11日、同局で行われ、モンスターエンジンが最優秀新人賞を獲得。賞金100万円を手にした。

第31回ABCお笑い新人グランプリで最優秀新人賞を獲得したモンスターエンジンの西森洋一(左)と大林健二

1980年にスタートした同コンクールは、数多くのお笑いスターを世に送り出してきた関西若手芸人の登竜門。過去には、ダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーらが最優秀新人賞を獲得している。

今年度は予選会(昨年12月13日開催)に91組がエントリー。その中から、さらば青春の光(松竹芸能)、ガスマスクガール、プリマ旦那、銀シャリ、コマンダンテ、ソーセージ、和牛、カバと爆ノ介、モンスターエンジン、ウーマンラッシュアワー(以上、よしもとクリエイティブ・エージェンシー)の10組が熾烈なお笑いバトルを勝ち抜き、この日の本選へと駒を進めた。

本選では、1回戦で10組がそれぞれネタを披露し、その結果によって選出された銀シャリ、ソーセージ、モンスターエンジンの3組が最優秀新人賞を争う最終決戦へ。モンスターエンジンは、1回戦で妙なポイントにこだわるオリンピック実況中継のネタを、最終決戦では地獄にやってきた男とそれを案内する鬼のおかしなやりとりを熱演。結成3年目にしてM-1決勝進出2回の実力を見せつけて他を圧倒し、栄冠を勝ちとった。

会見では大林が「ありがたく、うれしいですね。そのひと言です」と受賞の喜びを。西森は「最終決戦のネタ披露が終わってから銀シャリの鰻が『微妙や』と何度も言ってきてかなり鬱陶しかったので、後でイジってやりたいと思います(笑)」と舞台裏を明かして笑わせた。また、今回の勝因を「緊張してたんですけど、いい緊張感でやれたのがよかった」(大林)、「営業で何度もやったことのあるこなれたネタをやったこと」(西森)と分析。賞金100万円の使い途については、西森が「実家の工場が潰れそうなので、そちらに渡しとくという名目にしといてください。でも、実は車買います(笑)」、大林が「先日、実家に帰ったときにお父さんが『東京オリンピックの記念硬貨がなくなった』とわめいていたのでそれを買います(笑)」とプランを話していた。

なお、モンスターエンジンには賞金のほか、番組出演の特典も獲得。ABCテレビで冠番組1本が放送されるほか、同局でラジオのレギュラー番組(4月10日スタート 毎週土曜日26:00~)を担当することが決定している。