「家族と一緒にゆったりとリゾートホテルで過ごしてみたい」そんな思いを抱いている人は多い。しかし、海外には長期滞在型のホテルが数多くあるが、海外渡航の準備や往復の時間を考えるとなかなか実行に移すことができない。また、旅行代金は工面できても現地についてからの食事や交通費等の出費を考えると頭が痛くなる。大家族になればなるほどこの心配は大きくなってしまうが、「Club Med(クラブメッド)」はそんな心配をすべて吹き飛ばしてくれる「プレミアム オールインクルーシブ」というシステムを提供している。今回は、このサービスを中心に自然保護にも力を入れている石垣島のリゾートホテル「クラブメッド カビラビーチ」をレポートしたい。
日本にいながら海外のリゾート気分を満喫
そもそも「Club Med(クラブメッド)」とは何だろう? どこかで聞いたことがあるようなこの名称は、旅行関係のパンフレットが並べられている棚で目にすることが多い。クラブメッドは、フランスで誕生し、世界約25カ国およそ80ヵ所でリゾートを展開する企業で、ヨーロッパはもちろんのこと、アフリカや中東、カリブ海、北アメリカ、南アメリカなどにもそのリゾートがある。日本では、北海道(サホロ)と沖縄石垣島(カビラビーチ)の2カ所にあり、日本のホテルとは違った独自のサービスを提供している。
クラブメッドの特徴は何と言っても「ほぼすべての費用が旅行代金に含まれている料金設定」「子供も楽しめる盛りだくさんのサービス」「海外リゾートに劣らない数々のイベント」だ。大きな売りである「ほぼすべての費用が旅行代金に含まれている料金設定」は、「プレミアム オールインクルーシブ」というシステムで、簡単に言えば旅行に必要なほぼすべての費用を含んだプランを提供するというものだ。つまり、クラブメッドの旅行代金には、宿泊費や航空運賃はもちろんのこと、食事代、ドリンク代(一部有料)、アクティビティやショーなどのエンタテインメントがすべて込みになっている(追加代金が必要なものはほんの少し)。だから最初はちょっと料金が高いかなと思っても実際に利用してみると逆にかなり安く感じられるのがこのサービスだ。
では、実際に沖縄石垣島のクラブメッド カビラビーチでの体験を交えながら、クラブメッドの魅力を紹介したい。
送迎費用からすでに込みの旅行代金
日本の中でも有数の観光地である沖縄。その中でも石垣島は人気の離島だ。石垣島は西表島に続く面積を誇る八重山諸島の1つで、島の周囲は全長が130kmほどあり、約4万5,000人が住んでいるという。沖縄の離島の中でもかなり栄えている所で、那覇に勝るとも劣らない立派な観光施設が建ち並ぶ。リゾートホテルだけでも30軒以上はあり、コンビニやファーストフード、ダイビングショップなど、さまざまな店が揃っている。羽田からは直行便なら3時間30分あまりで到着する。距離にしておよそ2,250kmだ。
石垣島と羽田空港は直行便で3時間30分ほどだが、石垣空港は滑走路が短いため、ジェット機は燃料を満載した状態で離陸することができず、直行便となっていても帰りは那覇空港や宮古空港で給油の必要がある。そのため若干だが帰りは飛行時間が長くなる |
旅行に来た際にいつも悩むのが空港からホテルまでの交通機関だ。特に離島で電車での移動はまずありえない。運が良ければ運賃が安く済む路線バスが運行されていることもあるが、たいがいはいつでも利用できるタクシーや観光巡りでも利用できるレンタカーを借りて移動することが多い。目的のカビラビーチは石垣島空港から約15kmの距離だが、車で約40分、路線バスで約90分かかる。しかし、クラブメッドなら迎えの車が用意されているので安心。今回は利用客が多かったこともあり、バスがチャーターされていた。