スティーヴン・タイラーがジョー・ペリーのライブに乱入!

スティーヴン・タイラーが脱退、新ボーカルの募集まで始めていたエアロスミス。しかしタイラー本人が「根も葉もない噂だ」とこれをバッサリ否定。ギタリストのジョー・ペリーがニューヨークで行ったライブに飛び入り参加し、「Walk This Way」を熱唱、「ニューヨークのみんなに言っておきたい。俺はエアロスミスを辞めてない!」と断言した。このライブの様子は本記事下部の動画で視聴できる。

ショーの後、事情の説明を求められたペリーは、「タイラーが現れたとき、ファンと同じように俺も驚いた。アンコール曲を歌わせてくれって言うから、『もちろん』って答えたよ。40年来の付き合いだからね。彼はステージに出て、歌った。それが俺がヤツを見た最後さ」と話した。どうやらその後、話し合いの場は持たれていないらしい。

ローリングストーン誌は、エアロスミスの内紛はバンドが目指すべき方向に関する意見の相違が主な要因だと分析。「ペリーは70年代のようなブルージーなスタイルでニューアルバムを作りたがっていたが、タイラーはレコーディングよりも(『アルマゲドン』のテーマにもなった)‘I Don’t Want to Miss a Thing'のようなヒットソングを書きためることに執着していた」とか。タイラーはパイナップルで有名なDole Food Companyの御曹司ジャスティン・マードックと大変仲がよく、「バンド活動やレコーディング作業よりも彼とその仲間たちと遊び歩くことに楽しみを覚えていたのでは」と同誌は推測している。

タイラーは「辞めていない」と主張するが、ペリーはそれを肯定せず、新ボーカリスト募集告知も取り下げていない。メンバー同士の意志の疎通が図れていないことをより印象づける結果となった今回の騒動。どのような結末を迎えるのだろうか。