長崎電気軌道(長崎・長崎市)は16日、94周年の開通記念日を祝したイベントとして、1911(明治44)年製造の路面電車「明治電車168号」を運行する。台車の上に木造車体を載せた「ボギー電車」としては現役最古の車両とのこと。

長崎電軌「明治電車168号」

運行時間は10:20~15:27。午前中は浦上車庫前を出発し、3系統 - 4系統 - 1系統のルートで浦上車庫前に戻る。午後は1系統 - 5系統 - 2系統のルートを走る予定。通常の運賃(均一制、大人120円、小児60円)で乗車可能。なお、前記ルートは一部回送運転となる。

同車両は九州電気軌道向けに川崎造船所で製造された電車で、九州電軌が西日本鉄道となって以降も福岡市で活躍し、1959(昭和34)年に長崎電気軌道に譲渡されたという。

同社は1915(大正4)年11月16日に病院下~築町間3.667kmで開業し、当時の資本金は50万円、運行車両は8両だったとのこと。