"エヴァンゲリオン漫才"で人気のお笑いコンビ・桜の稲垣早希が1日、京都市中京区の「池坊会館」にある華道家元池坊の道場でいけばなを初体験した。

いけばなに初挑戦した桜・稲垣早希

相方の増田倫子が今年いっぱいで桜を卒業するにあたり、来春からはピン芸人としての活動をスタートさせる稲垣。人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の登場人物、惣流・アスカ・ラングレーになりきって披露する十八番ネタの"エヴァンゲリオン漫談"に加え、芸の幅を広げる新境地に挑むべく華道の手ほどきを受けた。

おなじみのアスカのコスプレ衣装からしとやかな着物姿に変身した稲垣は「まったくの初めてです」と緊張の面もちで道場へ。最初は表情に硬さも見られたが、指導する池坊華道会の木谷真紀子さんの「自由な発想で」という言葉を受けると、「もともと絵を描いたり粘土で物を作るのが好き」というアーティスト気質が爆発? 用意された花材を配置しながら時折「うんうん」と満足そうに頷き、作品作りに夢中になっていた。

いけばな初体験を終えた稲垣は「とっても"シンクロ率"が高くて夢中になれました」とエヴァ用語を交えて感想を。木谷さんから「すごくお上手。おもしろい発想で、こういう生け方をされる人はあまりいない」とその独創性を絶賛された処女作は、下方にギッシリと生け込んだとうがらしの実からガーベラが飛び出し、その中からスクっと1本トルコキキョウが伸びた個性的なものだが、これは"恋"をテーマに生けたとのこと。「好きな男性にかわいい面をたくさん見てもらうという種(=とうがらしの実)をいっぱい蒔いてですね、ライバル(=ガーベラ)はいっぱいいるんですけど最後は私(=トルコキキョウ)が勝ってハッピーエンド。恋が実ります」と作品に込めたストーリーを説明した稲垣は、「双子山から第3新東京市のたくさんのビルがニョキニョキと生えてくるイメージ」と"エヴァ的"な解説も添えて笑わせた。

「いけばなの知識はゼロなんですが」と言いながらもなかなか様になっていた稲垣。ちなみに作品のタイトルは「『女の道』です(笑)」

また、今後のピンで活動について「NGKでお花を生けるとか……(笑)。エヴァンゲリオンは一生好きなんですけど、それ以外のいろんな形にも挑戦中。いつまでも楽しみながらお仕事できる自分でありたいなと思います」と意欲を語った稲垣。今月15日には「池坊会館」で開催される高校生いけばなコンクール「Ikenobo 花の甲子園2009」全国大会の特別審査員を務める。稲垣は「初心者の私が審査員をやらせてもらっていいのかとも思うんですけど……」と恐縮しながらも「高校生らしい、自由な発想のいけばなが見られると思うので、今から楽しみです」と張り切っていた。

着物は「着付けを習っていたことがあるほど大好き」とか