東京都・大阪府の図書館蔵書をアマゾン検索!

増える一方で置き場に困る書籍たち。図書館で借りるという選択肢をサポートするツールが登場した

ブログで書評を見て思わず買ってしまったり、書店に行かずとも購入できる手軽さでついつい書籍を注文してしまった経験はないだろうか。そんなことが続いて本棚をはじめとして読まれていない書籍がどんどん増えていく。これでは金銭的にも精神的にもよろしくない(コレクションの場合は異なるが)。

そこで活用してみたいのが地域にある図書館だ。筆者も、図書館には自分の欲しい本がなさそうという思いがあったが、意外と技術書でも揃っていることがある。利用者が蔵書依頼を出しているのか、新刊本も「わりと揃っているな」という印象を持ち始めた。辞典やリファレンス本を除けば、何回も読み返す書籍というのはさほど多くない。一度読めば十分、というのであれば図書館で借りるほうがいいかもしれない。今は各地域の図書館が蔵書をインターネットで公開し、検索やオンライン予約に対応するところも増えている。これを使えば無料で書籍が読めるようになる。

Libronのトップページ。簡単な使い方も記載されている

その手助けになるのが『Libron』というFirefoxまたはSafari向けのソフトウェアだ。東京都内と大阪府内の図書館の蔵書を検索し(※)、Amazon.co.jpの書籍ページに予約するためのリンクを表示することができる。一般に図書館サイトの検索はあまり使い勝手がよくない。しかし本ソフトを使うことで、Amazon.co.jpの検索機能を使いつつ、蔵書があれば図書館で予約する――ということができるようになる。うまく使いこなせば、購入に至らなかった書籍でも図書館を通じて読むというスタイルができあがるかもしれない。今回はこのLibronのインストールと使い方についてレビューしたい。

Amazon.co.jpの書籍紹介ページから図書館の蔵書を確認できるようになる

なお、Firefoxでは「Greasemonkey」、Safariでは「GreaseKit」を使って動作する。Safari向けはMac OS X環境に限定されるが、Firefox向けであればWindows/ Mac OS X/ Linuxとマルチプラットフォームで動作するのが利点だ。ただし、GreaseKit版は東京都版のみの対応となっている。

本誌掲載記念として、「京都市」の図書館情報も追加されました!