カワサキモータースジャパンは、「1400GTR」、「ZX-10R」、「Z1000」、「Versys」など、主な海外向けモーターサイクルの2010年モデルを公開した。なお、以下の仕様はすべて海外向けのもの。
1400GTRは大陸横断ツーリングスポーツ。2010年モデルではトラクションコントロールシステムや第2世代のABSシステムを搭載するなど、ライダーサポートテクノロジーを強化するとともに、ウィンドプロテクション効果を高めるなど、ツーリング性能も進化させた。
主な仕様は、全長2,230mm×全幅790mm×全高1,345~1,465mm、ホイールベース1,520mm、シート高815mm、整備重量304kg、水冷・4ストロークDOHC 4気筒エンジン、1,352cm3(ボアφ84.0×ストローク61.0mm)、最高出力(EUR)114kW (155PS)/8,800rpm、最大トルク(EUR)136Nm(13.9kgm)/6,200rpm、6速MT、セルフ式スターター、タンク容量22L、タイヤ:前120/70ZR17 M/C 58W 後190/50ZR17 M/C 73W。
Ninja ZX-10Rは、1,000ccエンジンを搭載したスーパースポーツバイク。エンジンはラムエア作動時には200馬力を発揮する。正確なエンジン制御、軽快なハンドリング、ライダーフィードバック性能など、従来モデルからさらにファインチューニングを受け、フロントカウルのデザインなども変更された。
主な仕様は、全長2,110mm×全幅710mm×全高1,135mm、ホイールベース1,415mm、シート高830mm、整備重量208kg、水冷・4ストロークDOHC 4気筒エンジン、998cm3(ボアφ76.0×ストローク55.0mm)、最高出力(EUR)138.3kW (188PS)/12,500rpm、最大トルク(EUR)113Nm(11.5kgm)/8,700rpm、6速MT、セルフ式スターター、タンク容量17L、タイヤ:前120/70ZR17 M/C 58W 後190/55ZR17 M/C 75W。
Z1000はカウルを持たないネイキッドから発展した、独自のデザインを持つモデル。2010年モデルはフルモデルチェンジされ、フレームから新設計された。ライディング性能もスーパースポーツとは異なり、ストリートでの快感や刺激を重視している。
主な仕様は、全長2,095mm×全幅805mm×全高1,085mm、ホイールベース1,440mm、シート高815mm、整備重量218kg(ABSモデル:221kg)、水冷・4ストロークDOHC 4気筒エンジン、1,043cm3(ボアφ77.0×ストローク56.0mm)、最高出力(EUR)101.5kW (138PS)/9,600rpm、最大トルク(EUR)110Nm(11.2kgm)/7,800rpm、6速MT、セルフ式スターター、タンク容量15.5L、タイヤ:前120/70ZR17 M/C 58W 後190/50ZR17 M/C 73W。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
Z1000 ABS |
Z1000 |
Z1000 ABS |
Z1000 ABS |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
メーター (Z1000) |
アルミバックボーンフレーム (Z1000) |
フレームのトップビュー (Z1000) |
新設計となった1,043ccのエンジン (Z1000) |
Versysは650ccのパラレルツインエンジンを搭載する軽快なスポーツバイク。スリムでアップライトなポジションを持ち、リラックスしたライディングが可能。2010年モデルではスタイルが見直され、よりシャープなデザインとなった。
主な仕様は、全長2,125mm×全幅840mm×全高1,315mm、ホイールベース1,415mm、シート高840mm、整備重量206kg(ABSモデル:209kg)、水冷・4ストロークDOHC 2気筒エンジン、649cm3(ボアφ83×ストローク60mm)、最高出力(EUR)47kW (64PS)/8,000rpm、最大トルク(EUR)61Nm(6.2kgm)/6,800rpm、6速MT、セルフ式スターター、タンク容量19L、タイヤ:前120/70ZR17 M/C 58W 後160/60ZR17 M/C 69W。
そのほか、「ZZR1400」、「Ninja ZX-6R」、「Z750」、「ER-6n」、「ER-6f」の写真も公開されたが、仕様等は不明。2009年モデルから大幅な変更はないと思われる。