ファッション情報も、ニュースも、ゴシップもネットで


――東京ガールズコレクションを終えて、今回の東京滞在についての感想をお聞かせください。

東京ガールズコレクションの舞台で発表した服は、そのためにだけデザインをしたものなので、かなり集中して仕事をしてきましたし、大変な作業でした。コレクション当日は楽しく、無事に終えたのですが、その後もデパートでの記念イベントやマーケットリサーチなどをこなし、忙しく過ごしています。

――マーケットリサーチというと具体的には?

実際に、ショップに出向いてトレンドを見たり、街中のガールズたちがどのようなものをコーディネートしたり、購入しているのかをウォッチしたりといったことです。私のインスピレーションは、日本のガールズたちから来るもので、デザインする時には常に彼女たちのことを思い浮かべているんです。

――ブランド「NICKYHILTON」の対象は20~30代前半の女性ということですが、その層は情報源にネットを活用する傾向が強まっています。ご自身はどうですか?

情報収集にはインターネットを多く活用しています。ファブシュガードットコムのようなファッションやビューティ関連のサイトから、ゴシップなども見ます。(セレブのゴシップをつづったブログ)「ペレズ・ヒルトン・ドットコム」といったサイトは気晴らしに見て楽しんでいます。CNNのサイトもよく見ていますね。最近では、ニュースのほとんどはオンラインで見るようになってしまって、すっかり紙の新聞は読むことはなくなってしまいました。でも、ファッション誌は、いまだに購入して読んでいます。

――米国ではハリウッドスターなどによるTwitter利用が話題ですが、ニッキーさんはやっていますか? Twitterで「MissNickyHilton」というユーザー名を見つけたのですが、ご本人ですか?

ええ、本物! 私です! ラップトップから書き込むこともあるけれど、手持ちのブラックベリーに「UberTwitter」(Twitter用のアプリケーション)を入れていて、多くはそこからコメントしています。東京に来てからの様子も毎日アップデートしているし、日本のガールズたちとTwitter上でやりとりもしています。

Twitterのきっかけは、姉パリス・ヒルトンから


――Twitterを始めたきっかけは何だったのでしょう?

姉のパリスや弟たちがTwitterをやっていて、彼らから「ニッキーも始めなよ」と勧められて、数か月前から始めました。すっかり、ハマっちゃった(笑)。その時にもよるけれど、一日何回も(エントリを)アップすることもあります。

――フォローしているのは?

従兄弟や弟たちなど家族をフォローしています。その他にも"Women for daily"や"Elle Magazine"などのファッション関係、ブリトニー、オブラ・ウィンフィル、サラ・シルバーマンといった人たちをフォローして楽しんでいます。

――お姉さんのパリスとはTwitterで話すことはあるのですか?

それはあまりないです。でも、面白いのは、最近はTwitterのおかげで直接、頻繁に話す必要がなくなったってこと。だって、家族や友達のほとんどがTwitterをやっているから、いつでもどこからでも、「今、映画館なんだ」「これから街へ行くところなの」「家にいるわ」といった状況がすべてわかってしまうから(笑)。つい最近、私のボーイフレンドも始めたところです。

――セレブやスターにとってのTwitterとは?

私たちは、噂レベルの話や事実と異なる事が雑誌などに載ると、それがインターネットでどこにでも広がってしまう、ということに悩まされていました。でも、Twitterというツールを使って、"セレブリティ"の人たちが、直接、反論ができるようになった。本当か嘘かを自分の言葉で(メディアを通さずに)言える。これは、とても興味深いことだと思っています。また、世界中のファンの人たちともつながって、質問を受けたり、コミュニケーションをとったり……、本当、とても"クール"なことだと思うわ。