高垣彩陽(左)とジョイまっくす(右)

現在テレビ東京ほかにて放送中のTVアニメ『Phantom~Requiem for the phantom』。そのDVD第1巻が7月24日に発売され、それを記念したイベントが8月1日に東京・秋葉原で開催された。イベントには、アイン(江漣)役の高垣彩陽と、ニトロプラスの最狂広報ことジョイまっくすが登場。会場に集まったファンに、作品の魅力などを熱く語ってくれた。

高垣とジョイまっくすはWEBラジオなどで共演するなど、息はピッタリ。とはいえ、ツッコミ役が不在という状況もあって、話は脱線の連続となったが、そのあたりもイベントならではということで、来場者を大いに楽しませた。

イベントは、来場者からのアンケートや、ルーレットで決まったお題をもとに進行した。「アイン役を演じるうえで難しかったところや苦労したところ」という質問に高垣は、「全部が難しく、全部が楽しかった」と回答。まさに"魂を削るようなアフレコ"だったということで、「心を使わないと、『Phantom』という作品には向かえなかった」と語り、アフレコ終了後は毎回、「余韻があって、自分に戻れないような空気感で、しばらくスタジオから出たくなかった」とアフレコ当時のエピソードを披露した。また、「悲しかったこと」というお題でも、「アフレコが終わっちゃったこと」と答えるなど、自分が演じるアインに、そして『Phantom』という作品にかけた熱い想いを強く感じさせた。

また、イベントでは、監督の真下耕一氏についても言及。「毎回アフレコが終わった後、ブースに入ってきて、『すごくよかったです』と言ってくださったり、最後に『どうもありがとう』って言ってくださるのがすごくうれしくて、だからこそ、自分としてできることを尽くしていかなければいけないと毎回思っていました」と高垣が語ると、ジョイまっくすは、「みんなでご飯を食べに行ったとき、監督の横に行ったら、情熱があふれだしていて、正直暑苦しいぐらい(笑)」と、ジョイまっくすならではの表現で、真下監督の作品にかける想いを紹介した。


高垣彩陽とジョイまっくすが語るTVアニメ『Phantom』

ここでは、イベント終了後に高垣彩陽とジョイまっくすが語ったメッセージを紹介しておこう。

――イベントを終えての感想をお願いします

高垣彩陽「ラジオではジョイさんと私と(入野)自由くんがいて、いつもは自由くんが突っ込んでくれるんですけど、今日は2人だったので話しすぎちゃいましたね(笑)。盛り上がりすぎちゃって、イベントというよりは、アットホームな雰囲気で楽しくお話をさせていただいたという感じでした。『Phantom』は、自分の心が揺さぶられた作品なので、それをあらためてお話できる場をいただけたのがすごくうれしかったです」

ジョイまっくす「今日は2箇所でイベントがあったのですが、しばらくはこうやって人を呼んで話せるイベントをやりたいなって思うぐらい楽しく、ちょうどいい人数で、もっと喋っていたいなって思いました。ファントムの良さをこちらから発信するのはもちろんなのですが、お客さんと『そうだよね』って話し合えるのは本当に楽しかったです」

――DVDに収録されているピクチャードラマについてエピソードなどをお聞かせください

高垣「各シナリオごとに、アインとツヴァイのお話だったり、インフェルノの幹部の皆さんだったり、サイスが出てきたりするのですが、それぞれ見たことがあるようでない"顔"が垣間見えたりします。ありえないような設定もありますので、本編のシーンと比較していただいてもすごく新鮮すぎて面白いと思いますし、何より役者さんおひとりおひとりが本当に楽しまれていて、本編もすごく楽しんでいたのですが、またちがった意味で楽しんでいて、インフェルノの幹部の皆さんが、特にすごく楽しそうだったなと思います。自分たちが何より楽しんでしまったので、皆さまにその楽しさが伝わっていたらうれしいなと思います」

ジョイまっくす「サイスにつきます。サイスがすっ飛んでいて、余計に好きになりました。そして、アインとツヴァイが、そのサイスのテンションにちゃんとくっついてきているところがまた、面白かったです」

――第20話からいよいよ第三部に入りますが、第三部の見どころを教えてください

高垣「全部です。どこがって言い切るのが難しいのは今までと変わらずなのですが、ガラリと状況が変わって、立場も変わります。その中で一貫して変わらない気持ちというものがそれぞれのキャラクターの中にずっと根強く残っているので、今までとちがった楽しさに加えて、今までの流れを経ての思いというものを感じていただけると思います。第三部に入ったら、もう最終回までとにかく1秒1秒を大切にご覧になっていただきたいなと思っておりますし、私も大切に観たいなと思っておりますので、とにかく観てください」

ジョイまっくす「現時点では、オープニングやエンディングが変わっているのをまだ観ていないので、どんな風に変わっているんだろうって楽しみにしているのですが、もちろん本編もガラリと変わっているので、こちらも楽しんでいただければと思います。最初から、この次のCM明けから始まるというところから、そして最後は『なんだフィクションか』っていうところで終わるくらい、楽しんでもらえればなと思います」

――最後にファンの方へのメッセージをお願いします

高垣「とにかく観てください。本当にこれに尽きてしまうのですが、キャラクターひとりひとりの心情がとても深く描かれていて、そのすべてをセリフや映像で説明しないで、感じていただく部分、考えていただく部分がものすごくたくさんある作品であり、演出だと、毎回台本を読んで感じていました。そういった込められたメッセージやひとりひとりの生命のきらめきというところを、ご覧になってくださる方々の状況や気持ちと、重ねていただける部分、共感していただける部分、そして感じていただけるものを大切にしていただけたらうれしいです。本当に素晴らしい作品なので、最後までご覧ください。よろしくお願いします」

ジョイまっくす「この作品はジョイにとって人生を変えてくれた物語なんですね。その物語っていうのは人それぞれ違うのですが、まちがいなくこれはジョイにとっての人生の転機であり、方向性を導いてくれた作品なんですよ。すごく簡単にいうと『大人の教科書』かなって思います。大人の恋の教科書かなって。言っていて恥ずかしくなるんですけど(笑)。でも、すごく強い芯で、自分の意思をずっと持っていて、好きな人にたける想いっていうのは、アインを見ていてわかるんですよね。すごく芯が強くて、自分もそうなりたいなっていう風に思う作品、アニメなんですよ。だからそういう人生の本みたいな部分も含めて、ぜひ大人も子どもも観てほしいなって思います」

『Phantom』のフィギュアとともに記念撮影!?


運命の第三部に突入! キャラクター設定画を紹介

ストーリーが大きく転換し、クライマックスを迎える第三部。ここでは、第三部に登場するキャラクターのカラー設定画を紹介しよう。

アイン(江漣)

吾妻玲二

ドライ

稲田比呂乃

窪田早苗

藤枝美緒

美緒の母

茂木篤志



TVアニメ『Phantom~Requiem for the phantom』のDVDは、現在第1巻が発売中。第2巻の発売は2009年8月25日の予定となっている。

タイトル DVD『Phantom~Requiem for the Phantom~』Mission-1
収録話数 第1話「覚醒」、第2話「訓練」(2話収録)
発売日 2009年7月24日 (発売中) 品番 ZMBZ-4891 (初回生産限定版)
ZMBZ-4871 (通常版)
価格 7,140円 (初回生産限定版)
5,775円 (通常版)
発売元/販売元 メディアファクトリー
(C)2009 Nitroplus/Project Phantom