NHK連続テレビ小説『つばさ』(毎週月曜~土曜 8:15~8:30)が14日、東京・渋谷の同局スタジオでクランクアップを迎え、ヒロインを演じた多部未華子らキャスト20名がセレモニーを行った。

クランクアップのセレモニーに出席した多部未華子(中央)、中村梅雀(右)、高畑淳子

この日の収録では多部が演じるヒロイン・つばさの両親・加乃子(高畑淳子)と竹雄(中村梅雀)が甘玉堂で披露宴を挙げるシーンが撮影。ラストカットの、つばさが祖母の千代(吉行和子)を追いかけるシーンの撮影が終わると、セレモニーが始まり、20名のキャストが集まる中、多部がくす玉を割ると"撮影終了"の垂幕がが現れ、フィナーレを迎えた。その後、多部がキャスト1人1人に花束を渡し、感謝の言葉をかけたが、感極まって言葉に詰まる場面も。「これ以上話したらどうにかなっちゃう」とぐしゃぐしゃになっていた。

182日間という長期間の撮影を終えた多部は「長かったです。楽しかったこともあったし、撮影が10カ月もあって、投げ出そうとしたこともありましたが、スタッフやキャストの皆さんに励ましていただいて、乗り越えることができました。感謝でいっぱいです」と目を潤ませた。そんな多部に、中村は「自慢の娘だね。あんたすごいよ!」と言葉をかけ、「撮影が進むにつれて目がしっかりしてきて、精神的に成長したと思う」と絶賛していた。

くす玉が割られ"撮影終了"の文字が記された垂幕が現れると歓声が上がり、大団円を迎えた

セレモニーで多部は終始泣きっぱなし。クランクアップの挨拶でも言葉が出ず

しっかり者でよく働くつばさというキャラクターとの別れに多部は「つばさは、いつも誰かのために生きてきた子。今は、もうちょっとゆっくり休んでみたらと声をかけたい」と話し、「私は、今日の打ち上げでどれだけ飲んで盛り上がれるかを考えてます(笑)。セリフを覚えなくていい日がくるのは幸せ」と、涙は止まりホッとした表情を見せていた。