MasterCard(以下、マスターカード)、東芝、大日本印刷の3社は14日、海外で普及が進んでいる非接触型クレジット決済「PayPass」に対応した「MasterCard PayPass カード」を商品化し、国内での展開を開始することを発表した。ICクレジット業界標準仕様の接触型決済サービスと、非接触型決済サービスPayPassのデュアルインタフェースカードとなる。

PayPassはマスターカードが提供する非接触型決済サービスで、世界29カ国で約5,500万枚を発行、約14万6,000の加盟店で利用されている(2009年3月現在)。Edyのようなチャージ型の電子マネーとは異なり、クレジット決済を利用できるというもの。

今回の事業展開では、マスターカードの仕様に基づいて東芝がICチップ・モジュールの開発・製造を行い、それを搭載したカードを大日本印刷が製造、カード会社に提供する形となる。

利用者は、海外でもサインレスでスピーディな決済を利用できるほか、カードを手元から離さず利用できるため、スキミング等の被害防止にも役立つという。国内においても、今後さまざまな方式の非接触型決済が可能な決済端末が普及することで、PayPass決済の需要拡大が見込まれるとしている。