全国のケーブルTVやスカパー!などで視聴可能なCS放送局「キッズステーション」ではこの夏、あだち充氏原作の野球アニメのスペシャル放送が行われ、最新作『クロスゲーム』の1話~5話連続放送や劇場版『タッチ』3部作、オリジナル情報番組「アニメぱらだいす! あだち充特集」などの放送が予定されている。

岩崎良美

そんな中、現在も「キッズステーション」で放送されているTVアニメ版『タッチ』の主題歌を歌う岩崎良美が、アニソンライブ番組として人気の「アニぱら音楽館」に出演。7月14日からの放送にて、「タッチ」や「青春」といったお馴染みのナンバーを、ライブ形式で披露してくれる。

同番組では、岩崎良美本人による歌唱に加え、サイキックラバーのYOFFYと近江知永が「チェッ! チェッ! チェッ!」、遠藤正明が「愛がひとりぼっち」といった『タッチ』の主題歌をそれぞれカバー。岩崎とはまたちがった魅力を味わうことができるのも楽しみなところである。

来年2010年にはデビュー30周年という節目の年を迎える岩崎。そんな彼女が番組収録後に語ってくれたメッセージを紹介しておこう。

岩崎良美が語る「タッチ」

――「アニぱら音楽館」に出演した感想をお願いします

「最初に資料をいただいたときから、すごい熱い番組だと思い、楽しみにしていました。午前中からテンションが上がりっぱなしで、さすがだなという感じでしたね。本当に楽しくやらせていただきました」

――サイキックラバーのYOFFYさんや近江知永さんも楽しみにしていたということでしたが、「タッチ」を聴いて育った方たちと一緒にステージに立つということになにか感慨などはありましたか?

「いろいろなところに『タッチ』ファンの方がいらっしゃって、本当にありがたいことだと思っています。60代、70代の方や、普通のビジネスマンの方などが、『タッチ』を歌っていますなんておっしゃることもあるように、本当に幅の広い世代に愛されている曲だなって感じています」

――『タッチ』を最初に歌ったころのことは覚えていらっしゃいますか?

「その頃はちょうど『スクールウォーズ』というドラマを撮っていたころで、あまり歌番組には出ていなかったような記憶がありますね。「タッチ」は、当時ベストテンにも入っていなかったので、こんなに長く愛される歌になるなんて、そのころは思っていませんでした。本当に『タッチ』はひとり歩きして、進化して、成長しているなって感じます」

――今回は「タッチ」のほかに「青春」も披露なさっていますね

「『青春』という曲は、ここ最近で特に好きな歌のひとつになっています。今日歌わせていただいたのは2007年に新録した『21st century ver.』なのですが、ちょっとカッコよかったり、ちょっと懐かしかったりと、いろいろなテイストが入っていて、私の好きな感じのアレンジになっています。今日はこのバージョンで歌えたこともうれしかったですね」

ライブはもちろん、レギュラー陣とトークにも注目

――今回は「アニぱら音楽館オールスターズ」とのセッションになりましたが、バンドをバックに歌った感想はいかがでしたか?

「皆さんがすごく元気なのが印象的でした。最近、私が自分のライブで歌う『タッチ』は、本当に音数が少なく、どちらかというと寂しい感じのアレンジになっているので、ファンの方からは『カッちゃんが死んじゃったころを思い出しちゃう』なんてよく言われるのですが、今日は本当に元気な『タッチ』をお送りできたのではないかと思います」

――岩崎さんの30年の芸能生活において、『タッチ』はどのような位置づけになっていますか?

「かなり大きい部分を占めていますね。なぜかというと、私のことを知らなくても、『タッチ』は知っているという方がとても多いんですよ。『タッチ』のおかげでものすごくファンの層が広がって、小さい子どものファンも増えたんですね。なので、『タッチ』にはすごく感謝しています」

――今回、「アニぱら音楽館」のレギュラー陣が「チェッ! チェッ! チェッ!」と「愛がひとりぼっち」を歌っていますが、これらの曲についての思い出などはありますか?

「『タッチ』の主題歌は全部で4曲歌っているのですが、再放送だとこの4曲がすべて流れないことも多かったりするんですよ。なので、これらの曲を知っていらっしゃる方は、意外とコアだったり、本当に『タッチ』のTVアニメをリアルタイムで観て育った人だと思います。最近の若い方には『タッチ』しか知らないという方も多いので、こういった歌を蘇らせていただけたのも、今回はうれしかったですね」

――それでは最後に、番組を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします

「今日はけっこうドキドキでしたが、皆さんが温かく迎えてくださったので、すごく楽しい番組になったと思います。歌はもちろんのこと、トークの部分でも、その雰囲気がきっと皆さんにも伝わると思います。とっても楽しかったです。ありがとうございました」

――ありがとうございました

(写真左から)サイキックラバー(IMAJO、YOFFY)、遠藤正明、岩崎良美、影山ヒロノブ、近江知永



現在、NHK教育テレビにて放送中の『おさるのジョージ』では、「語り手」と「テーマソング」を担当。ミュージカル「アニー」への出演やカズンとのジョイントコンサートなど、ますます精力的な活動を展開する岩崎だが、今後、デビュー30周年を記念したコンサート(11月5日、東京六本木スイートベイジル)やニューアルバムの発売なども予定されている。そのあたりの詳細については、彼女の公式サイトブログなどをチェックしてほしい。

歌から離れている期間もあったため、これまで「タッチ」を生で歌う機会はそれほど多くはなかったとのこと。そういった意味でも非常に貴重な「タッチ」が聴けるキッズステーション「アニぱら音楽館」の放送スケジュールは下記のとおりとなっているので、しっかりとチェックしておこう。

放送日 放送時間
7月14日 (火) 24時30分 / 28時30分
7月18日 (土) 28時30分
7月21日 (火) 24時30分 / 28時30分
7月25日 (土) 28時30分
8月22日 (土) 25時20分
8月23日 (日) 22時30分

なお、8月23日 (日)には、劇場版『タッチ』3部作の一挙放送も予定されている。