日本クレジット協会は29日、クレジットカード動態調査集計結果(3月分)を公開した。同調査は、クレジット業界の統計資料の整備という観点から、クレジットカード発行会社27社を対象に毎月実施されているもの。

同調査結果によると、キャッシング融資額は3,638億5,600万円で前月比13.0%増加、前年同月比は14.7%減少。前年同月比は、2007年4月以来24カ月連続でマイナスを記録した。

クレジットカードによるショッピング信用供与額は2兆3,161億2,300万円で、前月比10.6%増加。前年同月比では1.2%増加。前月比がプラスになったのは、今年に入ってからは初めてのこと。また、前年同月比は2007年4月以降、全月でプラス傾向にあるが、2008年10月以降の延びは一桁台に留まっている。

ショッピング信用供与額とキャッシング融資額を合計した信用供与額は、2兆6,799億7,900万円で、前月より10.9%増加。前年同月比では、1.3%減少した。同社が公開している過去データ(2007年4月以降)によると、前年同月比は昨年12月まで全て増となっているが、今年に入って減少に転じ、以来3カ月連続でマイナスとなっている。