日本銀行は13日、マネーストック速報(2009年4月)を発表した。現金通貨、普通預金、当座預金、定期預金、譲渡性預金(CD)、外貨預金の合計であるM3は同1.7%増の1,052兆2,000億円で、2002年11月(1.7%)以来の高い伸びとなった。

マネーストック統計は、金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量を示す統計。具体的には、一般法人、個人、地方公共団体などが保有する通貨量の残高を集計したもので、対象とする通貨や通貨発行主体の範囲に応じて、M1、M2、M3、広義流動性の4つの指標を作成・公表している。なお、2008年6月発表の5月分より、従来のマネーサプライ統計の指標を見直した。

現金通貨と預金通貨からなるM1は前年同月比0.5%増の488兆7,000億円で、2カ月連続でプラス。うち、現金通貨は同0.8%増の72兆7,000億円、預金通貨は同0.4%増の416兆円だった。

準通貨は同2.7%増の540兆円、譲渡性預金(CD)は同3.2%増の23兆6,000億円。広義流動性は1,433兆3,000億円で、前年同月と比べて横ばい。