帝国データバンクがまとめた「景気動向調査(全国)」によると、4月の景気動向指数(景気DI※)は前月比1.0ポイント増の20.4で、2カ月連続で改善した。景気DIの改善は2008年秋以降の急速な悪化を調整している段階にあり、「国内景気は後退期における踊り場の局面が続いている」(同社)。

※景気DIは0~100の間で示され、50を境にそれより上であれば「良い」超過、下であれば「悪い」超過を意味し、50が判断の分かれ目となる。

業界別では、10業界(農・林・水産 / 金融 / 建設 / 不動産 / 製造 / 卸売 / 小売 / 運輸・倉庫 / サービス / その他)すべてで改善。最高の「農・林・水産」(28.3)と最低の「製造」(18.7)の格差(9.6ポイント、「その他」は除く)は、同2.9ポイント増と2カ月ぶりに拡大した。

地域別では、前月と同水準だった四国を除く9地域(北海道 / 東北 / 北関東 / 南関東 / 北陸 / 東海 / 近畿 / 中国 / 九州)で改善した。最高となった「九州」(22.9)と最低の「北陸」(16.7)との差は6.2ポイントで、前月比0.4ポイント増と2カ月連続で拡大した。

先行き見通しDIは「3カ月後」(24.7、前月比1.9ポイント増)、「6カ月後」(29.1、同2.4ポイント増)、「1年後」(36.3、同2.5ポイント増)と2カ月連続で3指標すべてが改善したものの、外需は弱く内需も先行き不透明であることから「国内景気は踊り場の局面が続くとみられる」(同社)。詳細はこちらより見ることができる。