大阪・京橋花月の"よる芝居"公演『FAKE HEART』(5月11~26日※17、24日は休演)の制作発表会見がこのほど、大阪市内で行われ、Wキャストで主演する米原幸佑と郷本直也、先ごろ『S-1バトル』で4月の月間チャンピオンに輝いたザ・プラン9の浅越ゴエら主要キャストが出席した。
同公演は、神戸を拠点に活動する「劇団赤鬼」が2007年に上演した作品の、キャストを一新したニューバージョン。借金まみれの赤字劇団が1000万円の報酬をかけ、孤独な老人のニセ家族を演じる5日間の芝居を打つというストーリーで、笑いとサスペンス、そして「ラストはダダ泣きできる」(作・演出の高見健次)と感動も盛り込んだ"泣けるハートウォーミング・コメディー"という。
浅越は1,000万円の報酬を手に入れようと奮闘する劇団の座付き作家・柏井を演じるが、劇中の報酬金と『S-1バトル』で獲得した優勝賞金は奇しくも同額。「1000万円をゲットしようとがんばる役なんですけども……僕、ある大会ですでに1000万円をゲットしてしまったので、なんか役に入りにくいんですよね~(笑)」と余裕の笑みを見せる浅越は、「賞金のことを思い出して、僕だけニヤけてしまう場合もあるかと思いますが、そこはニヤけないように役に入り込んで、1,000万円が欲しい! という気持ちでがんばります」とコメントして笑わせていた。
さらに、賞金について「今回のお芝居に出てくる"1,000万円"の札束の小道具に、僕がもらう本物を使おうという案も出ている」と驚きのプランも明かした浅越。これには「京橋花月はヨコシマな人の巣窟なので(笑)、日を追う毎になくなっていく可能性が……」とさすがに難色を示していたが、「賞金で舞台のセットを豪華にしてみるのもいいですね。目に見えないセットの裏側に凝ってみるとか、有名なデザイナーさんに作ってもらうとか(笑)」と太っ腹? な発言も。1,000万円獲得の興奮冷めやらず、終始ご機嫌な様子だった。
また、劇団に芝居の依頼を持ちかける弁護士・笹倉をWキャストで演じる主演の米原(11~15、18、19日出演)と郷本(16、20~26日出演)は「郷本くんとお互いのいいところをミックスしながら、それぞれの笹倉を作っていきたい。期待してください」(米原)、「米原くんの回と僕の回、ぜひとも2回見に来て欲しいですね」(郷本)とPRを。ほか、人気演劇集団「Piper」の川下大洋がキーパーソンとなる老人役で出演。2000年に解散した漫才コンビ・シェイクダウンの元相方同士であるお~い!久馬(ザ・プラン9)と後藤秀樹が久々の共演を果たすなど、見どころたっぷりの舞台となっている。