ニールセン・カンパニーは2日、世界52カ国を対象とした「外食に関する世界消費者動向調査」の結果を発表した。調査は2008年11月、欧州、アジア太平洋諸国、南北アメリカ、中東の世界52カ国のインターネットユーザー2万6,000人を対象に実施された。
レストラン選びの基準を尋ねたところ、1位は3分の1(33%)のポイントを獲得した「料理のタイプ」、2位は「手頃な価格の食事」(21%)、3位は「自宅・職場・学校へ近接した利便性」との結果に。日本の1位も同じく「料理のタイプ」(39%)だった。
外食で好きな料理は何かを聞くと「地元の料理」(27%)がトップ。2番人気としては、国際料理として親しまれている「中華料理」(26%)、「イタリア料理」(17%)の順になった。国別にみると、日本の1位は「和食」(48%)、2番人気は「中華」(28%)、「イタリアン」(19%)の順、香港の1位は「日本料理」、アラブ首長国連邦の1位は「インド料理」となっている。
このほか調査では、世界の消費者の44%が週に1~3回の割合で外食する一方、38%が月に1回以下の外食回数にとどまっていることが判明。このうちアジア太平洋地域は、ほかの地域に比べて外食回数が多く、中でも香港では約3分の1(31%)が毎日レストランで食事をしていることが明らかになった。反対にヨーロッパ地域では半数以上(56%)が外食は月に1回以下と回答。日本では週に1~3回の割合で外食する人は46%、月に1回以下も同数の46%だった。