首都高速道路 高速神奈川1号横羽線 大師出入口(横浜方向)が29日15時より開通した。首都高速道路はこれを記念し同日午前、大師ジャンクション内トンネル部などで開通記念式典を開催。今回の出入口開通の概要や期待される効果などの説明があった。

大師出口付近。奥には川崎大師自動車交通安全祈祷殿の建物が見える

大師入口付近。国道409号から首都高1号横羽線横浜方面への入口

大師ジャンクション(神奈川県川崎市川崎区)は、建設中の高速川崎縦貫線(高速神奈川6号川崎線)と1号横羽線が接続する立体交差部分で、将来的には東京方面と横浜方面を結ぶ主要幹線道路(高速湾岸線、国道15号・第一京浜、県道6号・産業道路など)を結ぶ道路ネットワークの拠点として期待されている。

大師出入口(横浜方向)は、同ジャンクションに先行して開通。すでに開通している東京方向とあわせ、首都高1号横羽線の上下線から川崎臨海地区に降りることができるようになり、また逆に国道409号や産業道路から横羽線上下方向に乗ることが可能となった。

同出入口の開通によって、川崎市臨海部と横浜中心部との間のアクセス・利便性が向上し、周辺道路の混雑が緩和されると期待されている。

首都高速道路によると、大師出入口の開通により、「街路を走行する距離が従来より約6km減り、京浜急行大師線川崎大師駅とみなとみらい地区の間の所要時間が30分から20分となり、10分短縮される」という。

また、渋滞緩和については「横浜方向から川崎市臨海部へのクルマは、従来までは横羽線浅田出入口を使用していて、浅田出入口を先頭に頻繁に渋滞していた。同出入口の平日1日あたり利用台数は約22000台。大師出入口の開通によって、クルマの流れが分散し、浅田出入口を利用するクルマが2割程度減少すると見込み、周辺道路の渋滞も緩和することが期待されている」としている。

同社は、湾岸線と横羽線を結ぶ川崎縦貫線と大師ジャンクションを2010年までに完成させると発表している。

横浜方面から川崎臨海地区へ向かうクルマで渋滞しがちだった浅田出入口

大師出入口(横浜方向)は、川崎市臨海部と横浜との間のアクセス・利便性を向上

大師出入口(横浜方向)は、浅田出口に集中する交通を分散させる効果がある

大師出入口の開通を前に、関係者らによる開通記念式典が行われた