2009年1月より放送開始となったTVアニメ『マリア様がみてる』4thシーズンもまもなく最終話となる。そこで今回は、最終話のアフレコ収録を前に、メインキャスト陣が語った、番組のクライマックスや3月25日に発売されるDVDシリーズの見どころなどを紹介しよう。


メインキャスト陣が語るTVアニメ『マリア様がみてる』4thシーズン

今回のインタビューには、福沢祐巳役の植田佳奈をはじめ、小笠原祥子役の伊藤美紀、島津由乃役の池澤春菜、支倉令役の伊藤静、藤堂志摩子役の能登麻美子、二条乃梨子役の清水香里、松平瞳子役の釘宮理恵といった7人が参加している。


――まず、12話までを振り返って感想をお願いします
植田佳奈「祐巳は序盤では可南子ちゃんとの問題や、漠然としたスール探しでドタバタしていたんですけど、途中から瞳子ちゃんを妹にしたいという気持が強くなってきて……。終盤に進むにしたがって祐巳の先輩らしさも際立ってきてちょっと頼もしい感じもしますね。最終話の展開は……、私たちもまだ台本をいただいていないのでわかりませんが、おそらく更に成長した祐巳の姿がそこにあるはずです」
伊藤美紀「祥子は4thシーズンでは自分のことよりも祐巳と瞳子とのことに胸を痛めたり、瞳子に対してキツい一言をあえて言わなければならなかったり。役回りとしては全体の調整役的なところもありました。もちろん祐巳のことを第一に考えてはいるのですが。今までは自分がいて祐巳がいて……という感じでしたが、4thシーズンではまず祐巳のことを第一に考えています。12話で「祐巳という鏡の中に自分を映してみて、自分の中の至らない、足りないものを直していきたい」という祥子の台詞があるのですが……それはまるで悟り開いたような言葉ですよね(笑)。大人になった祥子の姿に思わず感動をしてしまいました」
池澤春菜「由乃はシリーズの前半で(有馬)菜々との運命的な出会いがありました。それは江利子さまとのちょっとした誤解から生まれた不思議な絆だったんですけど……。この子だ! と感じた菜々との出会いは由乃にとって大きな出来事になっていきます。それ以外にも令ちゃんのお見合い現場に居合わせてしまったり、ちさとさん(田沼ちさと)とのデートがあったりするんですけれども、そういったところが全部予告で終わってしまっていたところが、ちょっと心残りでした(笑)」
伊藤静「今回のシリーズでは令はすごく落ち着いていて大人になったと思います。これまでは由乃を守らなきゃ! という思いがずっとあったのですが由乃がしっかりしていくにつれて次期黄薔薇様としての風格もでてきて安定感が増している感じがします。令と由乃は心から信頼し合っているんですよね。雰囲気もほんわかしていて……、演じていてとても心が安らぎました」
能登麻美子「志摩子は姉としての表情を多く見せてくれたシリーズだったと思います。乃梨子ちゃんと瞳子ちゃんの関係を優しく見守ってあげていて、時に叱ってあげたり、温かく迎えてあげたり……。志摩子の懐の深さをずいぶんと感じました」
清水香里「乃梨子はこれまで比較的平和でのんびりとしていたのですが、4thシーズンでは結構頑張らせていただいてます(笑)。山百合会の一員としても馴染んでいましたし、彼女の新たな一面や魅力も皆さんに見ていただけたと思っています。4thシーズンの乃梨子はとても演じ甲斐がありました」
釘宮理恵「4thシーズンは瞳子にもスポットの当たったシーズンだったと思います。いつも以上に集中して収録に臨みました。今までは強気一辺倒だった瞳子もだんだんと心を開いてはいますが、繊細で気持に不安定なところがある瞳子を演じるのは実は大変でした。まわりの皆がうまく導いてくれてるにもかかわらず素直になれない瞳子。そんな彼女にじれったい不器用さも感じましたが(笑)、4thシーズンの最終回ではきっと瞳子の心からの笑顔が見れるのでは……と思っています」


――3月25日よりリリースされるDVDの特典についてもお教え下さい
植田佳奈「前シリーズから続いているDVD特典の『マリア様にはないしょ。』ですが、3頭身キャラが出てきて、いつもの『マリア様がみてる』とはまた違った内容なんです。いろいろなキャラクターの暴走や(笑)、さらにはパロディがあったり……。今回もまた絶対に楽しんでいただけると思いますよ」
伊藤美紀「『マリア様にはないしょ。』は毎回収録をしていても笑いが絶えないんですよね。スタッフの皆さんのこだわりを感じます。本編はしっかりつくり込んでいますので、こういうところで遊べるのは私たちにとっても嬉しいですね。楽しく収録させていただきました」
池澤春菜「今後発売していくDVDコレクターズエディションでは黄薔薇の3人でもオーディオコメンタリーを収録させていただきました。本来、黄薔薇様は3人なんですけども、生天目さんが二役でかぶってしまうところがあって……、そこがとても不思議で! 楽しかったです(笑)。菜々が出てくると生天目さんが黙ってしまうんです(笑)。相変わらずのお笑いあり脱線あり! の楽しいオーディオコメンタリーになっています。ご期待ください」
伊藤静「コメンタリーを黄薔薇の3人でやったのは久しぶりなんです。生天目さんが緊張して喋っているところに是非注目してみてください(笑)。主に脱線話なのですが、楽しく収録させていただきました。しっかりまとまっていたかどうかは……、何とも言えないのですが(一同笑)、ぜひお聴きください。


――最後にファンの皆様へメッセージをお願いします
植田佳奈「瞳子ちゃんとの関係がどうなるのかはまだ私も知らされていないのですが……、最後まで祐巳らしく演じきりたいと思っています。これからも『マリア様がみてる』を応援していただけると嬉しいです。最終話までどうぞ宜しくお願いいたします」
伊藤美紀「これからも迷うことなく……、祐巳との絆を大事にしていこうと思ってます。それぞれの薔薇の結びつきがますます強くなっている感じがしますね。今回のシリーズはもうすぐ最終話を迎えてしまいますが、作品の中では新しい仲間も加わってくれてますし、これからも優しさいっぱいの物語を皆で作っていこうと思っています。いつも応援していただいて本当に感謝しています」
池澤春菜「こうして何度も何度も『マリア様がみてる』の世界に戻ってくることができて、とても幸せな気持ちでいっぱいです。今シリーズでは、菜々の問題などまだ片付いていないこともありますから、ぜひともみなさんの応援をいただいて……、次のシリーズでまたお会いできるよう、私たちも頑張っていきたいと思います。これからもどうぞ宜しくお願いいたします」
伊藤静「由乃の抱える菜々の問題を優しく見守っていきたいと思います。令からしてみたら……、ちょうど孫を見るような感じなのかもしれませんね(笑)。この先、令にとっても卒業も控えていますのでまだまだいろんな展開がありそうです。令は私自身の中でもとても大切なキャラクターです。これからもずっと一緒に成長していけたらと思っています」
能登麻美子「祐巳ちゃんと瞳子ちゃんの結末がとても気になっています。もし瞳子ちゃんが祐巳ちゃんの妹になれたとしたら……、きっと山百合会に新しい風を吹き込んでくれるはずです。『マリア様がみてる』は原作はもちろん、ドラマCDやラジオなど……、作品全体でお楽しみいただける要素が沢山ありますのでこれからもどうぞ末永く宜しくお願いいたします」
清水香里「4thシーズンの最終回がどのような結末を迎えるのかとても楽しみです。山百合会には同じ1年生がまだ入っていませんから、乃梨子としては瞳子にぜひ入ってもらいたいですし、新しい世代の山百合会を見てみたい気持ちもあります。4thシーズンの最終回までしっかりご覧いただいて……、末永く見守っていただけたら嬉しいです」
釘宮理恵「瞳子にはみんなに愛されていることに早く気づいてほしいですね(笑)。とても不器用な瞳子に対して、私自身いつも落ち着かない心境で『面倒くさくてごめんなさい』って心の中でつぶやきながら演じていました(一同笑)。私にとって『マリア様がみてる』は大切な作品ですし、強い愛着もあります。ですからキャラクターたちの幸せな時間がずっと続いてほしいと願っています。今回、憧れの特典映像『マリア様にはないしょ。』に瞳子が初登場しています。念願の『ないしょ。』デビューを果たしました(笑)。やっと瞳子も作品の中に入れていただいた……、そんな感じがしてすごく嬉しく思っています」

――ありがとうございました


4thシーズンのDVD第1巻は3月25日発売

キャスト陣のコメント中にも語られているとおり、『マリア様がみてる』4thシーズンのDVD第1巻が2009年3月25日に発売となる。これまでのシリーズと同様、コレクターズエディションと通常版の2ラインナップとなっており、コレクターズエディションは豪華特典が魅力となっている。

コレクターズエディション(左)と通常版(右)のジャケットイメージ

■『マリア様がみてる』4thシーズン DVD第1巻特典
【コレクターズエディション】
・ひびき玲音氏のイラストを使用したLPサイズジャケット
・ジャケット見開きには中嶋敦子氏のエンディングイラスト
・封入特典 / 松島晃氏描き下ろしイラスト使用のピンナップ
・映像特典 / 「マリア様にはないしょ。」(通常版特典と共通)
・音声特典 / 出演声優によるオーディオコメンタリー
――植田佳奈×池澤春菜×能登麻美子

【通常版特典】
・ひびき玲音氏のイラストを使用したブックケース付 (※初回生産分限定)
・松島晃氏描きおろしイラストジャケットトールケース
・封入特典 / ひびき玲音氏描きおろしイラスト使用ポストカード

1stシーズンがDVD-BOXに

また、同じく3月25日には、『マリア様がみてる』の1stシーズンを収録したDVD-BOXが登場する。全13話が収録されているのはもちろん、DVDリリース当時の映像特典「マリア様にはないしょ。」もきっちり収録。中嶋敦子氏描き下ろしによる特製デジパック仕様で、価格はスペシャルプライスの12,600円。なお、1stシーズンのDVD-BOXは初回限定生産となる。


タイトル マリア様がみてる 4thシーズン DVD 第1巻
収録話数 第1話「学園祭はショック2」/ 第2話「特別でないただの一日」(2話収録)
発売予定日 2009年3月25日 品番 GNBA-7661 (コレクターズエディション)
GNBA-7671 (通常版)
価格 8,190円 (コレクターズエディション)
5,775円 (通常版)
発売元 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
タイトル マリア様がみてる 1thシーズン DVD-BOX
収録話数 全13話収録
発売予定日 2009年3月25日 品番 GNBA-7547
価格 12,600円
発売元 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
(C) 今野緒雪/集英社・山百合会3