『超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!』(3月7日公開)の完成披露試写会が、22日に東京・有楽町で開催された。試写に先立っておこなわれたイベントでは、ケロロ軍曹 vs ボクシングWBC世界フライ級王者・内藤大助選手のスペシャルマッチが実現。ラウンドガールを務めた加藤夏希も巻き込み、熱い闘いが繰り広げられた。

「宇宙王座」をかけての直接対決を前に、記念撮影をおこなうケロロ軍曹(写真左)と加藤夏希(中央)、内藤大助選手

「ペコポン(地球)を侵略するには、ペコポンで一番強い男、つまり世界チャンピオンを倒さなければならないのであります! 彼を倒し、我輩が『宇宙統一チャンピオン』になるのであります!」とケロロ軍曹。かくして、この日のイベントでは内藤選手との直接対決が組まれることに。

ところが、会場に集まった子供たちからは、侵略者であるはずのケロロ軍曹に大きな声援が。「子供たちが完全にケロロの味方になってますよ!」と加藤にハッパをかけられ、試合に臨んだ内藤選手だったが、1Rでは意外にも互角の戦いに。「ペコポン一強い男も、この程度でありますか!」と、ケロロ軍曹による強気の発言も飛び出した。

苦戦を強いられた内藤選手だが、最後は得意の右アッパーがケロロの顎に命中!

思わぬ苦戦を強いられた内藤選手は、ケロロ軍曹の独特の体型とテンションに、「やりにくいねこの人(笑)」。さらには子供たちの「ケロロ! ケロロ!」コールに、「地球侵略がかかってるのに……」と弱気なコメントも。しかし、2Rに入ると見違えるような動きを見せてケロロ軍曹を翻弄し、最後は強烈な右アッパーをさく裂させ、見事にKO勝ちした。

特異な体型のケロロを相手に、「やりにくいなあ……」を連発しながらも勝利を収め、王者のベルトを手にした内藤大助選手。「世界タイトルの防衛戦よりも緊張しました(笑)」

スペシャルマッチのラウンドガールを務めた加藤夏希。「ケロロと内藤選手が試合するなんて、なかなか見られないですよね。ステージ上ではなく、客席で見てみたかったです」

「わかっていたことではありますが(笑)、地球を守れてよかったですね!」と加藤に祝福された内藤選手だったが、「よかったのはいいけど、意外にもケロロへの応援がすごくて……。勝ててよかったぁ~」と、アウェイと化した会場で本音を漏らす場面も。  ちなみに当イベントには、内藤選手の家族も観客として参加していたそう。「息子がどっちを応援していたか、気になりますね」との言葉を受け、MCが「ケロロ軍曹と、お父さんの内藤選手、どちらを応援していましたか?」と質問するも、長男からの反応はなし。「どっちも応援していなかったみたいです」と言われてしまい、内藤選手も苦笑いだった。

同作では、オープニング・テーマ「ケロロ・ジャポ~ン!」をデュエットしている加藤と内藤選手。舞台挨拶の最後には、「この映画が完成したのは昨日だそうで……言っちゃまずかったかな(笑)。できたけホヤホヤの作品なので楽しみに見てください」(内藤選手)、「今回はフランスが舞台ということで、小旅行に行った気分で見てほしいですね。あと、私も声優として出ているので、どこで出ているか探してほしいなと思います」(加藤)と、それぞれ映画をPRしていた。

『超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!』は、3月7日より春休み全国ロードショー。