グラクソ・スミスクラインはこのほど、花粉症患者で特に鼻づまりの症状に悩んでいる人を対象に花粉症と眠りに関する調査を行い、その結果を発表した。これによると、花粉が原因の鼻づまりに悩む人は花粉症時期になると睡眠の質・時間の両方が低下し、日常生活に少なからず悪影響が及んでいることが明らかになった。調査は2月7日~8日の2日間に、20歳以上の男女500名を対象に実施された。

まず、花粉症時期とそうでない(通常)時期のそれぞれの平均睡眠時間についてデータを取ったところ、花粉症時期は通常時期に比べて平均で1.2時間も睡眠時間が短くなっていたことが判明。重ねて、花粉症時期は通常時期と比べて寝つきが悪くなる、もしくは眠りが浅くなると感じるかを聞くと、「ある」(44.2%)、「たまにある」(43.2%)の2つを合わせると9割近く(87.4%)の高い回答率となった。

花粉症の時期に最もつらいと感じるときはいつかを尋ねると、1位の「就寝時」(27.4%)と3位の「睡眠中」(20.0%)を合わせて、睡眠に関する悩みを持つ人が約半数(47.4%)にも上った。男女別に見た場合、「仕事中・デスクワーク時」と回答した男性は26.4%、一方の女性は16%、また「家事」との回答は男性では0%だったのに対し、女性は10%と、男女それぞれの生活環境の差が結果に反映されていることが窺える。

続いて花粉症時期に集中力が低下するかどうかを聞いたところ、ほとんど全員にあたる96.2%もの人が「すごくそう思う」(47.6%)、もしくは「まあ そう思う」(48.6%)と回答。この中で鼻づまりが集中力低下の1番の原因と考えている人は約6割(58.4%)を占めた。さらに、これまでに花粉症のせいで起こしたと思われる最大の失敗を尋ねると、「睡眠不測で居眠り運転をすることがある」など、大事故に繋がりかねない回答も寄せられた。