みうらじゅん企画・脚本の大スペクタクル特撮映画『長髪大怪獣 ゲハラ』が完成し14日、都内で完成披露試写会が行われた。

完成披露試写会に出席した藤井美菜、大沢健、田口清隆監督、樋口真嗣、みうらじゅん、ペナルティのワッキー、大沢あかね、ペナルティのヒデ

実に怪獣映画のポスターらしいポスター

同作はNHK総合のバラエティー番組『テレ遊び パフォー!』(毎週火曜 24:10~)の企画から誕生した短編映画。昨年4月から、番組で怪獣のデザインを募集し、みうらじゅん監修のもと応募作の中から「怪獣ゲハラ」がグランプリ獲得し、これをオリジナル映画として製作した。『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年)、『日本沈没』(2006年)などを手がけた特撮映画界の雄、樋口真嗣氏が製作総指揮を務め、佐野史郎、田口トモロヲら個性派俳優をキャストに迎えた本格特撮映画だ。

完成披露試写会に出席し、同作の企画・脚本を務めたみうらじゅんは「怪獣映画によくあるシーンを繋げただけなんですけど(笑)、こんな大ごとになるとは思いませんでしたね。いやこれは凄いです」と出来栄えには満足な様子。本編は15分という短編だが、樋口氏は「怪獣映画のエッセンスが詰め込まれている」と自信を見せ、みうらも「15分もあれば、怪獣映画を十分楽しめるということがわかりました。見どころも、15分ですから全部です(笑)」と笑わせながらも力を込めて強調した。

佐野史郎の迫真の演技には注目

"長髪"の怪獣らしく、髪が燃えた時に出る"臭いガス"で人間たちに襲いかかるゲハラ

期待される続編についてみうらは「是非、続編をやりたい。そのためにはお金が欲しいので、番組(『テレ遊び パフォー!』)で募集、いや募金していきたいですね(笑)」とコメント。番組の大古滋久プロデューサーも「反響があればやりたい」と意欲を見せていた。

短編映画『長髪大怪獣 ゲハラ』は、NHK総合にて2月24日(24:10~25:00)に放送。『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009』にて2月28日に上映されることも決まっている。

さらに、「なべやかんから言われて作りました」というみうらじゅんからは、怪獣ゲハラのフィギュアが発売されることも発表された。(放送翌日よりマーミットのWEBサイトで限定販売)

「『NHKスペシャル』1本分くらいの予算をかけました」(大古プロデューサー)というように、画作りには力を入れたという特撮部分