感極まって涙する平愛梨(24)

前作のラストから15年後の世界を描いた映画『20世紀少年<第2章>最後の希望』が、1月31日に公開された。東京・有楽町でおこなわれた初日舞台挨拶には豊川悦司、常盤貴子、平愛梨らが登壇。「最後の希望」と称される少女・カンナを演じた平が、涙ながらに映画への思いを語った。

カンナ役のオーディションでは、受からなければ引退も考えていたという彼女。映画の公開初日を迎え、こみ上げる思いを止められない様子だった。「今日は雨の中、来てくださってありがとうございました。……この作品と出会って、また初心に戻ることができ、堤監督やスタッフの皆さん、出演者の方々からたくさんのことを学びました」と、目に大粒の涙を溜め、ときおり言葉を震わせながら挨拶すると、観客から「がんばれー!」「泣かないで!」と声援が。「皆さんの大好きな『20世紀少年』の、重要なカンナの役を演じさせていただき、本当にありがとうございました。またこれから心機一転して、がんばっていきたいと思います」。

平にハンカチを渡す優しさも見せたが、「今日は400人のキャパの会場に、2000人も来てくれました!」と“ユースケ節”は相変わらず

挨拶を終えた平に、隣のユースケ・サンタマリアがさりげなくハンカチを渡す。MCから、「思っていることはすべてコメントできましたか?」と尋ねられると、彼女は、「たぶん……、はい」。しかしオフマイクで答えたために、ユースケから「マイク! マイク!」と指摘されてしまう一幕も。

カンナの面倒を見るユキジ役の常盤も、平の印象を、「かわいいですね~。撮影中もずっとこんな感じで、泣くシーンが終わってもずっと泣いていたこともあって。一生懸命でピュアなカンナちゃんでした」と語った。

豊川は、「今回は(第1章に出演した)唐沢さんがいなくて地味ですが(笑)、第3章ではヤツも……」と次回作での復帰をにおわす発言も

常盤が「第1章の舞台挨拶にも来た人?」と聞くと、こちらも多くの挙手が。「すごーい!! 神様ですね。土下座してお礼したいくらい(笑)」

この日は豪華キャストを一目見ようと、雨の中600人を超える観客が訪れたが、「この中で、第1章を見ていなくて第2章からご覧になった方はいらっしゃいますか?」と豊川が尋ねると、意外にも多くの挙手が。「こんなにいらっしゃるんだ!」と苦笑いしつつも、「話わかりました? 大丈夫でした? 第2章は、第1章とは毛色の違うエンタテインメントになっていると思います。よかったら第1章のDVDも買ってください(笑)」とDVDの宣伝(?)も欠かさなかった。

小池栄子は“ともだち”の部下・高須役。「正直、不安でした。『高須に似ている』と言われるのも微妙な気分だったので……」と苦笑い

カンナの同級生・小泉響子を演じた木南晴夏。「初日を迎えたらこの映画に出た実感が湧くのかと思ったけど、まだ夢のようですね」

舞台挨拶の最後には豊川が、「第2章も、1人でも多くの人がこの作品の世界を楽しんでいただけるように、皆さんの手で育てていってください。それでは第2章のヒットを祈願して、皆さんと一緒に三本締めをおこないたいと思います」。第1章に出演した唐沢寿明の“無茶振り”によって始まったものだが、豊川もかなり気に入ったらしく、この日も会場に三本締めの手拍子が鳴り響いた。

ともだち”マーク入りの手旗を振る観客をバックに、出演者らによるフォトセッションがおこなわれた

『20世紀少年<第2章>最後の希望』は、全国東宝系で公開中。