ここで、『ジライヤ』で城忍・フクロウ男爵を演じた須藤正裕が登壇。いきなり劇中の役柄もそのままに挨拶をした。

須藤「えー、レディース・アンド・ジェントルメンの皆さま! アイアムがフクロウ男爵である。ロング・ロング・タイム・アゴーの時を経て、エブリバディにシーユーがアゲインできたことは、アイアムがとってもハッピーがうれしい。……えー、ここまでにしときましょう(笑)」
鈴木「当時のセリフは、ほとんどアドリブだったということですが」
須藤「そうなんですよ。仕事をいただいて、何も知らないで現場に行ってみると、"これが、あなたの役です"って、仮面かぶってるんですよ。すごいですね。これ、取るとどうなるんですか? って聞いたら、取っても目のあたりしか露出しないんですね。"イギリス人の役だから、顔は出せない"って(場内爆笑)。これは、楽しんでやるしかないなと」
鈴木「それにしても、フクロウ男爵は、画期的な忍者でしたね」
須藤「初期の頃に登場する敵役なんですよね。で、第3話ぐらいで闘ってやられるんですけど、なんか、しばらくしたら、"人気が出たから、生き返ってくれ"って(笑)。それで、結局1年間、出続けましたね」

そして、第1部最後のゲストとして登壇したのは、スーツアクターとして磁雷矢を演じられた、もう一人のジライヤ・的場耕二。

城忍・フクロウ男爵を演じた須藤正裕

スーツアクターとして磁雷矢を演じた的場耕二

鈴木「『ジライヤ』のアクションをおやりになってみて、いかがでしたか?」
的場「とにかく寒かったですね。それ以前に、『電撃戦隊チェンジマン』などの戦隊モノも演ったんですけれども、戦隊のスーツより薄手なんですよ。しかも、アップで撮るときに線が出ちゃったりするといけないので、内側に何も重ね着できないんですよね」
筒井「下、タイツですもんね」
的場「その衣装で、海に跳び込むとか。一度落ちて、今度は逆回転で上がってくるシーンを撮るとなると、都合2回跳び込まなきゃいけないんですよ。跳び込むアクション自体は何でもないんですけど、寒いのがね」
鈴木「そういう中で、テンションを保つのが、やはり大変なんですか?」
的場「夏は脱水症状になるほど汗かきますし、冬は体が硬直しますからね。それをどうコントロールしていくか、ですね」
須藤「同じ現場にいたわけですけど、的場さんは寡黙で職人なんですよ。すごいアクションをケロッと演ってのけてね、ホントかっこよかったですよ」
筒井「監督さんから要求された以上のアクションをなさるんですよね」
日下「そういえば、僕、紙忍の衣装のまま、現場で取り残されたことありますよ(笑)」
筒井「あれ、誰かに後ろ開けてもらわないと脱げないんですよ」
日下「一人じゃ、どうしようもないんですよね」
鈴木「『仮面ライダーZX』のころに、大学休んで怪人の背中のファスナー上げに、ずっと寄居まで通ってたころあります、わたし。好きが高じて、2週間大学を休んで、朝7時に大泉集合とかで、遠いところまで連れて行かれて。当時、女子大生だったんですけど、現場で一日中、怪人の背中のファスナーを上げたり下げたり。そのうち手が荒れてきて、ファスナーだこができるんですよね」

これまでの6人がステージにいると、写真のような感じに。窮屈になってきているのがわかる