東京都はこのほど、小中高生の2割がメールや携帯電話でトラブルに巻き込まれたことがあるとの実態調査報告書を発表。これを受け、18日に児童・生徒と保護者らを対象にした緊急イベント「ネット・ケータイJr.ラウンド」を開催する。ザ・たっちによるコントを初め、児童や保護者らも参加するトークイベントなどを行う。

東京都教育庁は今年7月、特別支援学校を含めた都内公立学校42校の児童・生徒1万1,032人を対象に、インターネット・携帯電話利用について調査。報告書を今月9日に発表した。

全体の約26%にあたる2,905人がメールやネットを利用する上で何らかのトラブルに巻き込まれていたことが分かった。(出典:東京都報道資料)

これによると、全体の26%にあたる2,905人がメールやネットを利用する上で何らかのトラブルに巻き込まれていたことが分かった。

最も多いトラブルは、「チェーンメールを流された」が1,007人、次いで「メールで悪口・個人攻撃を受けた」が346人、「プロフィールサイト(プロフ)に誹謗・中傷、画像が掲載された」が207人、「出会い系サイトで被害に遭った、遭いそうになった」が151人、「アダルトサイトからわいせつ画像等が送られてきた」が149人、「個人情報を悪用された」が147人などとなっている。

だが、これほど多くの児童・生徒がトラブルに巻き込まれているにもかかわらず、児童・生徒からPC・携帯電話利用について親が相談を受けた割合は、小学生の保護者で3.5%、中学生の保護者で12.5%、高校生の保護者で10.3%と低い割合にとどまっている。

東京都で部局横断的に組織している「子ども・若者問題対策会議ネット・ケータイ部会」はこうした実態を重視。18日午後2時~4時、子どもと保護者を対象にした緊急イベント「ネット・ケータイJr.ラウンド」を開催することにした。

第一部の「コント&トーク」では、双子のお笑いコンビのザ・たっちのショートコントやネット利用に関する意見など。第二部の「参加型トークラウンド」では、参加者の手元のリモコンとステージ上のメッセージボードを利用し、ネットやケータイの問題について、子どもや保護者のホンネをリアルタイムに集計・公開し、ゲストと共に考える。

開催場所は文京区の東京都教職員研修センターで、当日参加も可能となっている。

子どものネット利用の問題点についてはこちらのレポートを参照

【レポート】「子どものネット利用」でシンポ、法律で規制できない"グレーゾーン"が問題