――ところで、吉高さんは、『こんな役を演じてみたい』という希望はあるのでしょうか?

吉高「雨降らしですね! どんな役というか、激しい雨に降られるシーンとか演じてみたいんですよ(笑)。ドラマでも映画でも、まだ経験なくて。あと、私『新世紀エヴァンゲリオン』が大好きなんです。もし、実写映画版が実現したら出演したいです!」

――それは意外ですね。『エヴァンゲリオン』だと何役を演じたいのですか? やっぱり綾波かアスカですか?

吉高「綾波レイでもアスカでもなく、出来たらミサトの役がいいですね(笑)。実写化が実現するころは、私も大人の女性になっていると思うので(笑)」

――そういえば吉高さんは20歳ですが、『蛇にピアス』では19歳、今年出演されたドラマや映画では、高校生や中学生役といった実年齢より若い役が多いですよね。

吉高「確かにそうですね。年齢だけじゃなくて、私って普通の大人の女性の役とか、ほとんどないんですよ(笑)。少し風変わりな女の子の役が多くて……。これからも、なんて言うか、おかしな人の役に挑戦したいんですけど……」

――おかしな人の役ですか!?

吉高「今、凄い驚いた顔してますよね。観てくれた人にそういう顔をさせちゃうような役を、これからも演じていきたいです(笑)」(※インタビュアーを凝視しながらこう話す吉高さん)

――期待しています。今日はどうもありがとうございました。

『蛇にピアス』で見せた退廃的な渋谷の少女ルイとはまったく違う、無邪気な女性の顔をインタビューでは見せてくれた吉高。過去の自身の演技や役柄について語る時よりも、これから演じてみたいシーンや役柄について語った時に見せてくれた笑顔が、印象的だった。きっと女優・吉高由里子は、これからも「観客に凄い顔をさせる役」を演じ続けてくれることだろう。

『蛇にピアス』は渋谷シネマGAGA!ほかにて全国ロードショー中

インタビュー撮影:中田浩資
ヘアメイク:高橋あかね
スタイリスト:福田春美