帝国データバンクによると、リーマン・ブラザーズ証券とリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの民事再生法の適用申請を受け、系列会社であるサンライズファイナンスとリーマン・ブラザーズ・コマーシャル・モーゲージが16日、自力での事業継続が困難となったとして東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債額は、サンライズファイナンスが約3,639億5,300万円(2008年5月末)、リーマン・ブラザーズ・コマーシャル・モーゲージが約3,844億5,800万円(同月末)で、2社合計は約7,484億1,100万円。

サンライズファイナンスは、リーマン・ブラザーズ証券の100%子会社で1998年1月に設立された。同グループの債権回収会社などと連携して、金融機関などからの債権買取、事業資金貸付などを行なっていた。2005年のライブドアによるニッポン放送株取得騒動では、ライブドアに対し約588億円を貸し付けて話題となった。

リーマン・ブラザーズ・コマーシャル・モーゲージは、2001年12月設立。不動産担保融資の専門業者で、アパート、マンションなどを対象にしたノンリコースローン(非遡及型融資)のほか、オフィスビル、商業施設、ホテルなど収益物件向けローンも扱っていた。貸し付け債権は証券化し、機関投資家などに転売していた。

2社の破綻により、リーマン・ブラザーズの日本法人関連の負債総額は17日時点で、リーマン・ブラザーズ証券の約3兆4,314億円(2008年8月末)、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの約5,159億7,300万円(2007年11月末)と合わせ、約4兆6,957億8,400万円にのぼる。