――オーディションも現在のマカの声で挑んだのですか?
「はい。原作のマンガを読みながらキャラクターを見つつ練習していきました。ちなみに私、下の"ソ"まで出るんです。上は♯まで出ます」

――音域が広いんですね
「桑島(法子)さんもすごいじゃないですか。私、桑島さんの演技を見て、声優って奥の深いお仕事なんだって改めて思いました。声の違いだけじゃなくて、人格そのものも違う人になりきっているっていう。その切り替えのすごさに驚きましたね」

――オーディションを受けてから、どれくらいの期間を経てマカ役に選ばれたんでしょうか
「1カ月後くらいに通知があったと思います。オーディションのときはマイクに立つ位置から間違えちゃったり、テンポの速い作品だからセリフを早口で喋ったら、『もうちょっとゆっくり喋ってください』と言われて(笑)。そのときは上手にできなかったって、かなりショックを受けて帰ったのを覚えています」

――それで合格の知らせが届いたときは?
「ドッキリかと思っちゃいました。事務所から電話がかかってきて、『あのオーディション覚えていますか?』と聞かれたんです。それで『これからよろしくお願いします』と言われて、『え? え?』って、気が動転しちゃいました」

――マカを演じるうえで心がけている点は?
「はじめのころは分析しまくっていたんですよ。マカちゃんは弱さが心の中心にあって……とかいろいろ考えていたんです。けれど最近、考えすぎは良くないと周りの方からも言われたので、頭を空っぽにして演じるようにしています」

――『ソウルイーター』は1年という長いスパンで放送されるわけですが、初回のアフレコから1年後、こういうふうになりたいなどの目標ってありますか?
「小山さんみたいな、周りに気を配れる人になりたいなって思います。あと、現場で周りの先輩方からいろいろと教えられたので、私もそれを後輩の人たちに伝えていけるようにがんばりたいです」