『ST4』はある…?

――『ST』シリーズでは、軍国主義社会やバグとの戦闘における残虐シーンなどが、ユーモアたっぷりに描かれているのが特徴です。この手法をキャスパーさんはどう考えていますか?

頼もしい指揮官ぶりを発揮

キャスパー「僕の家は元々軍人の家系なんだ。自分の周囲を見ていて、社会に対する軍人の貢献や役割は、普通の人より深く理解していると思うよ。ただし、SF娯楽映画で戦争を描く場合は、ユーモアなくしては語れないと思う。『ST』シリーズの過激なユーモアの要素は、ヨーロッパと日本では凄くウケているんだ。軍国主義社会が描かれるシーンや、戦闘シーンで大笑いが起こる。ところが不思議な事に、このユーモアがアメリカ人には伝わりにくいんだよね」

――確かに過激な戦闘シーンも、笑顔で楽しめる映画ですね。ところで『ST4』はありそうですか?

キャスパー「あるといいね。『スターシップ・トゥルーパーズ4』を日本で撮影できたら最高だよ(笑)。地球に上陸したバグが日本を攻めてきたりしたら、凄い物語が描けそうだし。もしくは、『ST』のテレビシリーズなんかも良い企画だと思うよ。『スター・トレック』シリーズみたいに、映画やテレビで『ST』の世界が広がって行ったら最高だね。あとは、個人的に『ロボコップ』シリーズが大好きなんで、『ロボコップ4』が日本で撮影されたら最高なんだけど……」

バグズとの戦闘も迫力満点

衝撃の事実判明! キャスパーが日本好きなワケ

――さきほどから日本に関する発言が多いような気がするのですが……

キャスパー「僕は本当に日本が好きなんだ(笑)。真面目な話、日本のテクノロジーの発達した部分に深い興味を持っていて、日本で映画を撮影してみたいんだよ。実は5歳くらいまで日本に住んでいたんだ。だから、私にとっての最初のヒーローは仮面ライダーを演じた藤岡弘さんなのさ。前回の来日で、藤岡弘さんに会った時、彼のネクタイを頂いて本当に感動したよ! あと、日本のマーシャルアーツ(空手)や時代劇も大好きなんだ!」

――キャスパーさんは日本に住んでいたんですね! 今回、懐かしい日本で何かしてみたいことはありますか?

キャスパー「実は錦鯉が好きなんだ。自宅の池で27匹飼っていて、その中の20匹は日本で購入したものなんだ。だから時間があったら是非、池に錦鯉を見に行きたいね!」

――それは渋い趣味ですね

キャスパー「アイ・ラブ・コイ!!(※紳士的だったキャスパーここで大絶叫!)。自宅では、錦鯉に餌をやって、話かけてるんだ。毎日仲良くしているんだよ!」

すぐに笑いを取りに走るキャスパー。「見て、僕の腕から生えてるみたいでしょ」

もちろんお茶目なだけじゃない。「クールにお願い!」と注文すると、すぐさまキリッとポーズ

キャスパー・ヴァン・ディーン プロフィール

1968年12月18日生まれ アメリカ・ニュージャージー州出身 39歳

フロリダ州立大に医学部予科学生として入学。その後、俳優を志し『ビバリーヒルズ高校白書』(1990~2000)など60作以上のテレビドラマに出演。映画『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997年)で主役のジョニー・リコ役を射止める。他の出演映画作品に『スリーピー・ホロウ』(1999)、『ロードレージ』(2000年)など多数。『スターシップ・トゥルーパーズ3』(2008)で11年振りに主役のジョニー・リコを演じる。『カタストロフ』(2004)など、妻であり女優のキャサリン・オクセンバーグとの共演も多い

『スターシップ・トゥルーパーズ3』

地球連邦軍と昆虫型生命体"バグズ"の激しい戦いは11年間続いていた。惑星Pにおけるブレイン・バグ捕獲により、一時は優位に立った地球連邦軍だが、バグズ側も続々と新種のバグを登場させ戦況は混沌としていた。そんな中、連邦軍の重要拠点が壊滅し、総司令官アノーキが敵陣で遭難する。惑星Pの活躍で大佐に昇進したジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は新兵器パワードスーツ"マローダー"を装備し、総司令官救出という極秘任務に出撃するのだった

7月19日新宿ジョイシネマほかにて全国ロードショー

インタビュー撮影:石井健

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