損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険はこのほど、夏のボーナスと家計の実態をテーマとしたアンケートを実施し、結果を発表した。調査は、全国の20~50代のサラリーマン世帯の主婦500名を対象に6月13~16日の期間実施された。結果、昨年よりボーナスが「増えた」と回答したのは37.0%で、「減った」と回答した26.0%より1.4%上回った。しかし、約6割弱の主婦が現在の家計の現状を「苦しい」とするなど、原油価格高騰などによる生活必需品の値上がりが暮らしに影を落としていることがうかがえる。

調査によると、夫のボーナスの手取り額で最も多いのは「50~75万円未満」の31.8%。平均では75.3万円となり、昨年の平均額と比べると2.6万円の減少している。

ボーナスの手取り金額(損保ジャパンDIY生命調べ)

家計の苦しさと見通しを問う質問では、「やや苦しい」と「非常に苦しい」と答えた人が合わせてが54.6%に対し、「まあ楽である」「非常に楽である」と答えた人は合わせて45.4%。特に40代では「やや苦しい」と「非常に苦しい」との回答が6割以上と、他の年代よりも目立つ結果となった。

現状での家計の苦しさと見通し(損保ジャパンDIY生命調べ)

特に家計に影響を与えている生活必需品として最も多く挙がったのは「ガソリン」(59.4%)。次いで「パン・パスタ・麺類などの小麦製品」(48.6%)、「牛乳・バター・チーズなどの乳製品」(38.4%)。特にガソリンの値上がりは関東・近畿以外のエリアで7割の主婦が「特に家計に響く」と回答しており、原油高騰がいかに家計を直撃しているかが証明されている。

家計に特に響く生活必需品の値上がり(損保ジャパンDIY生命調べ)

同社広報は「昨年よりボーナス手取り額が多少増えても急激な物価上昇には追い付かず、家計が苦しくなっているという傾向が全体的に見られる」と語っている。