次期連続テレビ小説『だんだん』(9月29日放送スタート NHK総合 8:15~8:30ほか)のスタジオ収録が、6月25日からNHK大阪放送局でスタート。1日、Wヒロインの三倉茉奈・佳奈がスタジオでの“"初競演"に臨んだ。

前列左から、鈴木砂羽、三倉茉奈、三倉佳奈、石田ひかり
後列左から、三林京子、吉田栄作

この日、収録されたのは、生まれてすぐ離れ離れになったヒロインの双子姉妹(茉奈・佳奈)が、出生の秘密を探るために入れ替わったことから、離婚した父母(吉田・石田)、父と再婚した育ての母(鈴木)、父方の祖母(三林)が姉妹を囲み、複雑な思いで対面するシーン(10月21日放送予定)。通常は、京都の舞妓役の佳奈が和服、島根の女子高生役の茉奈がカジュアルな洋服と衣装は決まっているのだが、この場面では着ている物を交換して"入れ替わっている"という設定。一見すると、どちらが茉奈でどちらが佳奈なのかまったく見分けがつかない? という双子ならではの見せ場を茉奈・佳奈が熱演した。

「着物は着慣れてないんで…」と照れる茉奈

佳奈は「自分なりに役を精一杯演じたい」と

収録後に行われた記者会見で茉奈は、始まったばかりのスタジオ収録について「スタジオには、やはり独特の緊張感があります。シリアスなシーンもありますが、現場は和気あいあいとして、撮影はすごく楽しいです」とコメント。また、「これまで何度か入れ替わるシーンを撮っていますが、そのたびスタッフさんが間違ってくれるのが双子としてはありがたく、いつも『ありがとうございます!』と言っています。似てると驚かれるのは、やっぱりうれしいですね(笑)! 視聴者の方にもどちらがどちらなのか混乱してもらいつつ、双子ならではの朝ドラを楽しんでいただけたらと思います」と"入れ替わり"の妙技をアピールしていた。

茉奈の袖のめくれを直そうとする佳奈。さすが双子!

一方、佳奈は「生まれてから18年間、着物と浴衣以外着たことがないという女の子の役で、撮影もほとんど着物姿」とあり、今回のラフな洋服姿が新鮮という。「今日も、生まれて初めてジーパンを履くという設定。走り回れるんですよね、洋服って。洋服ってなんて自由なんだ! 洋服ってすごい!と思いました(笑)。私が演じる女の子も、その自由さを知ったり、新しいことを体験することで考え方が変わり、人生が変わっていくことになる。私も役柄そのままの気持ちになれました」と語り、「現場は楽しい。これから来年2月のクランクアップまで、みなさんと一緒にいいドラマを作っていきたいです」と意気込みを新たにしていた。

吉田は「昨日あたりまで、茉奈ちゃんと佳奈ちゃんを間違えたりしてました(笑)」と告白

2人の父親役の吉田栄作は「娘が入れ替わったりして、複雑な家庭事情になっていますが、設定はどんどん複雑な方へ向かい、息子はグレ始めたりして大変なことになります(笑)。私の役は、昔プロボクサーだった過去に置き去りにして、その夢をもう一度取り戻す中で、バラバラになりそうな家族を修復させていく。そんな過程も楽しみにしてください」とドラマの見どころを。母親役の石田ひかりは「『ひらり』(1992年)から15年ぶりの朝ドラの現場を懐かしく感じています。私と佳奈ちゃんは京都・祇園でずっと生きてきた役で、今年に入ってから京都通いをして舞などのご指導を受けています。来年の2月までには『まあまあやな』『がんばったんちゃう?』と言われるように、舞のお稽古をがんばっていきたい」と役作りへの意欲を語っていた。

三林に「ええ飲みっぷり」と暴露され、茉奈佳奈が「そんなことないですっ!」と焦る場面も?

また、吉田の妻で茉奈の育ての母役の鈴木砂羽は「さっき茉奈ちゃんが隣に座っていたんですが、着物をきていたのでてっきり佳奈ちゃんだと思っていて話をしてまして、途中で『あれ、違う?』と思いましたけど、本人には言えなくてそのままごまかしてしまいました(笑)」と告白して笑わせ、「今日の"出生の秘密"を描くシーンは本当にドキドキしましたし、お父ちゃんもハンサムでドキドキで、本当に楽しいことが多い現場です!」とニッコリ。姉妹の祖母役の三林京子も「リハーサルが終わると、ドラマの家族で飲みに行くんです。昨日も飲みました。ドラマの話やダイエットの話、『伊勢志摩はええ所やから行ってきたらいいわ!』とか話してます(笑)。茉奈ちゃん佳奈ちゃんは、なかなかええ飲みっぷりですよ!」と裏話を明かしながら、『だんだん』キャスト陣のチームワークのよさを力説していた。