俳優の阿部寛が主演する舞台『道元の冒険』の公開稽古が9日、東京・西麻布の長谷寺で行われ、主演の阿部のほか、共演の栗山千明、北村有起哉、横山めぐみらが座禅を体験した。
写真左から栗山千明、阿部寛、蜷川幸雄氏 |
『道元の冒険』は、蜷川幸雄氏が演出、井上ひさし氏脚本による舞台。カノンやブルースなどの劇中歌を織り交ぜながら、曹洞宗の開祖・道元の苦悩や傲慢をユーモアたっぷりに描くというものだ。道元を演じる阿部は「5分間で宇宙が見えました(笑)。己との戦いですね。途中、姿勢を直されましたけど」と笑顔。栗山も「作法など細かいところまで教わったんですが、奥が深いですね。あっという間でした。私に合っているのかも」と座禅に挑戦した感想を語った。同作は、7月7日からの公演が始まり、現在は稽古中。「凄く難しい芝居。でも、今までの自分にはない部分が見られると思う」と阿部が意欲を見せると、栗山も「やりきって燃え尽きたい!」と気合十分。それを受けて、蜷川氏は「阿部くんの歌が思ったよりいい。栗山くんはこれからかな(笑)。でも演技は抜群。初々しい芝居にしたい」と抱負を語っていた。
『道元の冒険』は、7月7日~28日に東京・渋谷のシアターコクーン、8月3日~10日にシアターBRAVA!で公演する。