ティアナ 250XV

ティアナは2003年2月に初代モデルが登場し、コストパフォーマンスの高さと、脚を伸ばして座れるオットマンシートなど、リラックスできるインテリアで好評を得たモデル。今回のフルモデルチェンジで二代目になる。「モダンなデザイン」「乗るたびに実感する快適な乗り心地」「乗る人すべてに配慮した装備」などを重視して開発された。

エクステリアは、フロントからリヤまでアーチ状に流れるキャラクターラインなど、随所に曲線をあしらい、優雅さを演出した。グリル横からからフェンダー上まで続く縦形ヘッドライトも特長。ボディカラーには新色のディープアメジストグレーを加えた全6色が用意される。また塗装表面の擦りキズ痕が復元するスクラッチシールドを採用した。

インストルメントパネルは、ソフトパッドを木目調パネルの上に浮いているように配置したことで、つつまれ感や安心感をアピール。シートはダブルステッチや立体的な形状で、高級感や仕立てのよさを演出したという。

シートクッションは振動吸収ウレタンを採用し、乗員の体をシート全面で支える構造とした。新たにスラブウレタンを採用し、シートパッドを3層構造としたことで表面のソフト感も向上。運転席はランバーサポート機構を採用した。ペイントシールやボディ発泡材などで、穴や隙間を徹底的に塞ぎ、吸遮音材を最適位置に配置することで高い静粛性を実現。ドアミラーも風切り音を小さくする形状とした。VQエンジンは6点式エンジンマウントを採用し、低バネ化したことでスタート時、加速時のエンジン音を低減。

脚を伸ばせる助手席パワーオットマン機構を前モデルに引き続き装備。センターコンソール、ドアグリップ部に手元を照らす間接照明を装備。全面ガラスのガラスルーフ、スイッチ操作ひとつで車内の空気質を改善するエアコンシステム、BOSEサラウンド・サウンドシステム、HDD方式カーナビゲーションシステムなどを装備する(各装備はモデルにより装着されないものもある)。

エンジンは、2.5Lと3.5LのV型6気筒のほか、4WDモデルには2.5Lの直列4気筒が搭載される。最高出力と燃費(10・15モード)はV型6気筒の2.5Lモデルが136kW(185PS)/6000rpmと12.0km/L、3.5Lが185kW(252PS)/6000rpmと10.0km/L、2.5L 4気筒(4WD)モデルが123kW(167PS)/5600rpmと11.0km/Lとなる。また、2.5Lエンジンはどちらもレギュラーガソリン仕様。

トランスミッションは全車に新型エクストロニックCVTを採用。電子制御によりドライバーの運転スタイルや走行環境に応じて動力性能と燃費が最適になるように変速制御を行なう。さらに、3.5Lには6速マニュアルモード機能も搭載。また、日産は今後優れた環境性能を実現するパワートレイン搭載車にはエンブレムを貼付するとし、今回のティアナにはエクストロニックCVTエンブレムを貼付する。

プラットフォームには、快適な乗り心地と高い静粛性、操縦安定性が得られる「D-プラットフォーム」を国内初採用。高い衝突安全性能と軽量化を両立したという。フロントサスペンションにはリバウンドスプリングを内蔵し、ロール時の伸び側ストロークを抑制する。リヤサスペンションは新開発のリヤマルチリンクとした。

安全装備として、全席低フリクションシートベルト、後席ELR付3点式シートベルト(3席、自立バックル)、プリテンショナーシートベルトなどを装備。運転席・助手席のほか、サイド/カーテンエアバッグが装備される。また、車両左前方の死角を減らすサイドブラインドモニターと、後方視界をカラー表示するバックビューモニター、横滑り防止装置、バイセキノンヘッドランプなどを一部モデルに装備する。

サイドビュー ※ルナブルー

リヤビュー ※ディープアメジストグレー

インパネ(250XV) ※シルキーエクリュ

インパネ(350XV) ※ブラック

インテリア(250XV) ※シルキーエクリュ

インテリア(350XV) ※ブラック

パワーオットマン

後席大型ヘッドレスト

スタイリッシュ ガラスルーフ

ティアラ アクシス

D-プラットフォーム

ショックアブソーバー(左)とリヤマルチリンク式サスペンション