原油価格の高騰に伴い、上昇を続けるガソリン価格。給油するたびに1万円札が飛んでいくといっても大げさではない状況になりつつある。ほぼ10年前には80円台前半まで下がったレギュラーガソリン1リットル当たりの価格は、6月には170円の大台を突破する可能性も出てきた。しかも、世界的な原油需要の拡大に伴って原油価格はさらに高騰を続けるものと予測されている。こうした中で「ガソリンを少しでも安く入れたい」というのは、筆者にとっても切実な願いだ。
そこで、ガソリンを安く入れる方法やガソリン価格の全国的な傾向、さらにガソリン価格を抑えるコツなどをレポートしよう。
ステップ1ガソリン価格をネットで比較
ネットマーケティングを展開するアイシェアが行った「高値のガソリン価格に関する意識調査」によると、「ガソリン価格をネットで調べたことがある」と答えた人が約3割に上った。そのうち、今年から調べ始めたという人は6割。スタンドに行く前にネットで価格を比較してからという人が徐々に増えつつあるようだ。そんな時に便利なのがガソリン価格比較サイト。そこで、筆者が見つけたお役立ちサイトを以下に紹介する。
名称 | ガソリン価格比較サイトgogo.gs |
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URL | http://gogo.gs/ |
全国約21万人の登録ユーザーから寄せられたガソリン価格と店舗情報をリアルタイムに掲載しているサイト。市町村単位、都道府県単位などでの絞込み検索ができるほか、地図機能を用いて目的地近辺のガソリンスタンドと価格を視覚的に表示することも可能。携帯電話や一部カーナビにも対応しており、ドライブの途中であっても利用できるのがドライバーにうれしい。一部機能は登録ユーザーに限定されているが、誰でもすぐに登録することができる。
名称 | e燃費 |
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URL | http://response.jp/e-nenpi/ |
全国40万人のユーザーが参加している情報共有サイト。携帯電話から走行距離と給油量を入力することでデータを共有し、比較分析ができる。ユーザーから寄せられた「リアルタイムガソリン価格」を発表しているほか、ユーザーの走行距離と給油量から割り出した車種別実用燃費データ「e燃費ランキング」も公表している。これによりカタログには表れない各車種の実際の燃費を知ることができるため、燃費の良い車選びの参考になるとして好評だ。携帯電話全キャリア対応。
名称 | Carlife Navi |
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URL | http://carlifenavi.com/ |
e燃費のPC対応版。現時点では燃費記録機能はないが、ユーザー登録することでガソリンスタンドの看板価格の投稿が可能になる。ガソリンスタンドは、地域・系列・店舗名などから検索が可能。
筆者は「gogo.gs」を実際に使ってみたが、トップページから数クリックで自分に必要な情報にたどり着く。価格が投稿された日付が明記されているほか、投稿者からのコメントも併記されていて参考になる。少なくとも、安いと思って行ってみたら値上げしていたという事態を最小限に抑えることができそうだ。
なお「gogo.gs」によると23日現在の全国のガソリンの平均価格は156.4円/リットル。平均値で最も安いのは福岡県で152.0円、最も高いのは島根県の160.6円だった。全体的には関東圏で安く、東北圏で高い傾向が見られる。だが、九州の県が隣同士で2位と45位に別れているなどのまちまちな部分もあり、一概に遠隔地が高いとは言えないようだ。ちなみに高そうなイメージのある沖縄県は安い順で9位に入っている。
ステップ2カードでガソリンを安く入れよう
現金で買うのが必ずしも安いというわけでないのがガソリン。ガソリン元売各社が発行しているクレジットカード機能付きの会員カードを使用するとガソリン価格の割引やポイントサービスを受けられることが多い。ガソリン代は毎月の出費として必ず出ていくものなので、賢く利用したい。
名称 | JOMOカードプラス |
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URL | http://www.j-energy.co.jp/card/ |
年会費1,312円が必要だが、業界トップのポイント還元率を誇る。国内・国外のパッケージツアーが最大5%オフになるなど各種特典あり。
名称 | ENEOSカード |
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URL | https://www.eneos.com/card_info/card/card/n_tokuten.asp |
年間1回のカード利用で年会費無料。請求時にガソリン1リットルに付き2円のキャッシュバック。ロードサービスが無料で受けられる特典あり。自走不可能時のレッカー移動も10kmまで無料(JAFは5kmまで)。
名称 | シェルスターレックスカード |
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URL | http://www.showa-shell.co.jp/products/xcard/a_ssc1.html |
年会費1,312円(初年度無料)。ハイオクの割引が1リットル当たり4円と他社に比べて高いのが特徴。さらにクレジットカードの利用金額に応じてランク分けがあり、最も上位ランクではハイオク1リットル当たり10円引きになる。
ガソリン各社のカードはほかにもあるが、ここではそれぞれ特徴のあるものをピックアップした。自分が月に幾らガソリン代に使っているか、またクレジットカードをどれだけ使っているかによって、どのカードがお得なのかを見極めていただきたい。
ステップ3無理をしないことも必要
ガソリン価格の1円の違いやカードのお得さばかりに目を奪われて、自宅や通勤路からあまりにも離れたスタンドに行くのも考えもの。かえってガソリンを消費してしまうため、本末転倒だ。これといったスタンドを決めたらカードを作り、そこに通い続けるほうがトータル的にはお得かもしれない。ガソリン価格比較サイトとカード特典を活用し、自分にとって最もお得なガソリンスタンドを見つけていただきたい。