5月16日から18日の3日間、輸入車のチューニングを主とするユニークな展示会「S.I.S 東京スペシャルインポートカーショー2008」が開催された。

やっぱりスポーツカーが目に入る

会場には、メルセデス・ベンツやBMW、ポルシェのチューニングモデルがたくさん置かれている。しかし個人的な趣味もあって、ついついスポーツ系のモデルに目が向いてしまう。会場を一周して目についたモデルを報告しよう。

まずは「HALF WAY」の黄色いロータス エリーゼ。一見したところ「どうしてノーマルが置いてあるの?」と思ったが、エンジンルームを見てびっくり。ホンダのVTECエンジン「K20A」がきれいに収まっている。最近エリーゼで流行っているというエンジンスワップだ。話には聞いていたが、じっくり見るのは初めて。まったく違和感なく収まっているのがすごい。

ランボルギーニは何台も展示されていた。「Hyper forged wheels」のブースにはムルシエラゴ、しかもロードスターが置かれている。V12エンジンで4輪を駆動するスーパーカーだ。「セブンファクトリー」ではなんとも派手なディアブロを発見した。鮮やかなブルーにラメのデコレーションが施されている。ちょっともったいない気もしてしまったが……。

HALF WAYのロータス エリーゼ。見た目はほとんどノーマル

しかしエンジンはホンダのVTECエンジン

HYPER FORGED のランボルギーニ ムルシエラゴ ロードスター

SEVEN/FACTORY のランボルギーニ ディアブロ

高級ハイパフォーマンスカーもあちこちに

ハイパフォーマンスタイヤ「PROXES」をプッシュする「東洋ゴム工業(トーヨータイヤ)」ブースでは、最も目立つところにベントレーのスポーツモデル、コンチネンタルGTを展示。これもゴールドに桜をあしらったペイントが施され、なんとも艶やかな姿となっていた。

ブラバス、ロリンザー、AMGなどのメルセデス系高級車をあつかう「エリートスポーツ」のブースには、日本に持ち込まれたばかりのWiesmann (ヴィーズマン) が中央に置かれていた。クラシカルなフォルムが注目を集めていた。

ロベルタ」が展示したブガッティ・ヴェイロンは、今回のインポートカーショーの目玉のひとつだろう。8リッター16気筒に4基のターボチャージャーを組み合わせ、1001馬力を発生し、400km/h以上が可能だというスーパーマシンだ。前後に長いヌルッとしたボディが特長だが、これも400km/hのためなのだろう。

トーヨータイヤのベントレー コンチネンタルGT

エリートスポーツのWiesmann

ロベルタのブガッティ・ヴェイロン

400km/hのためのボディ形状

懐かしいクルマ、驚いたクルマ

"コイツカッコよかったんだよな"と目を止めたのはランチア・ストラトスHF。しかもラリーでお馴染みのアリタリアカラーだ。フロントガラスには値段が書かれている。実はこれ、アタカエンジニアリングが英国バックヤードビルダーのHawk Carsと共同で開発した「HFR2000」。れっきと新車であり、しかも輸入車ではなく、日本で作り上げたのだという。ホイールベースや全長など、オリジナルとほぼ同じにしてある。エンジンはさすがにフェラーリ製V6とはいかず、トヨタの3S-GTEが積まれていた。価格は523万円から820万円。これは安いかもしれない。

会場の中央の通りには、「日本アイドラーズクラブ」の参加車両がたくさん並べられていた。ポルシェが圧倒的に多いのは当然として、懐かしいミニやアルファが置かれていたのがうれしい。クラブレーサースタイルの旧車は心引かれるものがある。

今回のショーで、いちばん驚いたのは韓国のタイヤメーカーである「クムホタイヤ」が持ち込んだ巨大なSUVだった。ストレッチされたボディの大きさもすごいが、タイヤもでかい。32インチもあるのだという。ちょっと唖然。

ランチア・ストラトスそっくりのアタカエンジニアリング HFR2000

ちゃんとナンバーが付いている

通路に置かれたミニのレーサー。やはりミニは旧型がかわいい

こちらも旧車のアルファロメオ。ジュリア スプリントか?

エンドレスのブースに置かれていたフェラーリ ディーノ308GT4

クムホタイヤに置かれた巨大なSUV。タイヤも巨大