「S.I.S 東京スペシャルインポートカーショー 2008」はクルマだけでなく、クルマ用品やチューニングパーツ、工具なども多数展示されている。クルマ以外で目に止まったものを集めてみた。

クルマはパーツで世界を広げる

大手のチューニングショップ、パーツメーカーは、当然ながら販売数が見込める国産車用の商品を中心に扱ってきたが、最近では輸入車にも目を向け始めている。チューニングショップの代表ともいえる「HKS」も大きなブースを設け、BMWやフォルクスワーゲン用のパーツを展示していた。「まだ輸入車(のチューニングは)始めたばかりですから」ということだが、スーパーチャージャーを装着したBMW 325iは250ps以上を発揮するという。まだセッティングしたばかりということで、エンジンルームは公開されていなかったが、シースルーのボンネットにスーパーチャージャーユニットが透けて見えるという演出がされていた。

HKSブースに置かれたBMW 250i。スーパーチャージャーで武装

HKSのBMWはボンネットの一部が透明になっていてユニットが見られる

HKSブースのフォルクスワーゲン・ゴルフ。こちらは吸排気系や足まわり中心のファインチューン

ゴルフに装着されたマフラー。ボディ下に収まるとは思えないほどきれいな形状

パイオニア(カロッツエリア)ブースでは、発表したばかりの新型カーナビを展示。BMWなどの車両を何台も用意し、使い勝手や音質の良さを実際に試せるようになっていた。それぞれの車両に女性コンパニオンが付いて説明しており、なんともいい感じの展示だった。

世界的に有名なスウェーデンのクルマ用品ブランドである「THULE」(スーリー)を展示したのは代理店の阿部商会。チューニングやドレスアップの展示がほとんどの会場で、クルマを使ったレジャーやアウトドアの楽しさを提案する同社のブースはとても目立っていた。

今回の会場でいちばん楽しませてもらったのが「クムホタイヤ」のラベンダーアロマタイヤ。タイヤにアロマオイルが使われており、走るとラベンダーの香りがするもの。昨年に海外では発売がスタートしていたが、実物を見るのは初めて。展示されたタイヤの匂いを嗅いだら、確かにラベンダーの香りがした。実用性の面でも、熱に強いアロマオイルを使うことでゴム同士の結合性が高まり、より高いグリップ力や制動力が可能になるということらしい。

パイオニアは新しいカロッツエリアのカーナビを展示。実際のクルマで試用できる

THULEのブースはサイクルキャリアやルーフキャリアを展示

クムホタイヤのラベンダーアロマタイヤ。本当にラベンダーの匂いがする

タイヤ開発は性能重視になりがち。こういった試みはとてもいいと思う

メンテナンスゾーンでは、クルマをメンテナンスする工具やツールを展示。「コンパクトツール」の実演が目に止まった。お客さんがサンダーを実際に試すことができるようになっている。自分でやったことのある人は、触ればすぐに違いがわかるはずだ。

横浜ゴム(ヨコハマタイヤ)のブースではこの夏に公開される映画「スピード・レーサー」のマッハ号を展示。スタイルはあの懐かしいマッハ号のままだが、実物を目にするとけっこう大柄な印象。アメリカ映画のためだろうか。ちなみにこのマッハ号にはヨコハマタイヤの「アドバン A050」が装着されているという。

コンパクトツールでのサンダー実演。スタッフではなく、ユーザーが試せる

横浜ゴム ブースのマッハ号。なんとも懐かしい

初日の午前中ということもあって、まだ作業中のクルマもあった

会場の脇に設けられたキッズルーム。親子連れでも安心