ゼネラルモーターズは、スイスで行なわれている第78回 ジュネーブモーターショーに、「サーブ(SAAB)」より2台のコンセプトカーを出展した。どちらもバイオエタノール燃料(トウモロコシなどの有機物から生成されるアルコール燃料)を使用する。

サーブ 9-Xバイオハイブリッド

「サーブ 9-Xバイオハイブリッド」は、優れた燃費性能や数多くのハイテク装備をもつ、若年層ユーザーに向けて製作されたコンセプトモデルであり、今回が世界初登場となる。ターボチャージャー付きの1.4L(リッター)のバイオ燃料エンジンは203psを発揮。さらにハイブリッド・パワーアシスト機構が組み合わせられる。また、革新的なデザインのコクピットを採用し、アクティブ エアロダイナミクスの可能性も追求している。

もう1台の「サーブ9-4Xバイオパワー」は、デトロイトモーターショーで公開されたモデル。欧州ではこれが初お目見えとなる。アウトドア志向のユーザーをターゲットにしたコンセプトモデルで、2.0Lのバイオ燃料エンジン(304ps)と、サーブXWDシステム(4WD)が組み合わせられる。また、サロモンとの共同開発によるスキー用品の収納システムも搭載された。

2007年度におけるサーブのバイオ燃料車の販売台数は、前年比で50%近く増加。サーブは、ヨーロッパで販売される主要車種のすべてのモデルにバイオ燃料車を設定するなど、ヨーロッパで増えているフレキシフューエル車(ガソリンとエタノールの任意の割合の燃料で走る車)のセグメントにおいて、リーディングカンパニーとしての役割を担っているという。