2月23日より公開される映画『東京少女』の完成披露試写会が21日、都内で行われた。舞台挨拶には、主演の夏帆を筆頭に、佐野和真、福永マリカ、小中和哉監督、プロデューサーの丹羽多聞アンドリウが登場した。

舞台挨拶に登場した主要キャストとスタッフ。左から小中和哉監督、佐野和真、夏帆、福永マリカ、プロデューサーの丹羽多聞アンドリウ

『東京少女』はファンタジックな恋愛映画。現代に生きる高校生・藤咲未歩の携帯電話が、地震によってタイムスリップし、明治時代を生きる小説家志望の青年・宮田時次郎の元に届く。ふたりは、時を越えた携帯電話による通話のみで惹かれ合っていくのだった……。

未歩は100年前の時代に生きる時次郎に携帯電話で恋をする

まずは小中監督が「この映画は電話のシーンばかりです。『携帯電話の会話だけで、映画が成立するか?』というある種実験映画のような気持ちで作った」と本作の特徴をアピール。続いて主役の女子高生・未歩を演じた夏帆が「携帯のシーンが多いので、撮影もひとりのシーンが多くて、寂しかったです(笑)」と語れば、小中監督は「電話の長い会話場面が多かったが、夏帆さんは素晴らしい芝居を見せてくれた」と夏帆の演技を絶賛した。

「現代と明治の銀座でのデートの場面が印象的です」と語る夏帆

未歩と携帯電話で恋する明治の男・時次郎を演じた佐野は「試行錯誤しながら演じました。電話のシーンが多く、夏帆さんとバラバラに撮影していたので、完成まで不安でした」と撮影の苦労を語った。時次郎の妹・宮田あき子を演じた福永は「妹として兄に助言する場面が明治ならではの兄妹の姿という感じで新鮮でした」とコメント。

「本当に"明治の男"という感じだった」と丹羽プロデューサーに評された佐野

「明治時代の人の役は始めてで、全てが勉強になりました」と初々しく語った福永

最後に主演の夏帆が「凄く切なくてドキドキする素敵な物語です。私自身もドキドキしながら演じてました」と語り、舞台挨拶を終えた。

劇中同様に初々しい夏帆と佐野

『東京少女』は2月23日より新宿トーアほかにて全国順次ロードショー

(c)2008「東京少女」製作委員会