本田技研工業は、2008年型欧州向けスーパースポーツバイク「CBR1000RR」と「CBR600RR」をベースとしたロードレース専用車「CBR1000RR レースベース車」と「CBR600RR レースベース車」を2月28日より発売する。価格はCBR1000RR レースベース車が153万1,950円、CBR600RR レースベース車が101万3,250円。販売は受注生産となる。また、いずれも競技用のバイクであり、公道での走行はできない。

CBR1000RR レースベース車 ※プロトタイプ

CBR600RR レースベース車

今回発売されるレースベース車は、CBR1000RRおよびCBR600RRの欧州向け仕様車をベースに灯火器類を取り外し、フロントブレーキ、メーター、ECU(電子制御ユニット)などをレース専用に変更。レース用タイヤを装着するなど、サーキットにおける走行性能を高めたサーキット走行専用車両。ボディカラーはともにブラックのみとなる。

「CBR1000RR レースベース車」のベースモデルとなる2008年型欧州向けCBR1000RRは、2007年の東京モーターショーに市販予定車として出品された車両。二輪ロードレースの最高峰であるmotoGPで活躍する「RC212V」のテクノロジーを取り入れ、車両重量の軽量化とパフォーマンスの向上を目指してフルモデルチェンジしたスーパースポーツモデルである。レースベース車では、カムシャフト、トランスミッション、クラッチ、サスペンションなどを専用設計としている。

「CBR600RR レースベース車」は、2007年にフルモデルチェンジし、鈴鹿4時間耐久レースでの優勝や、全日本ロードレース選手権「ST600クラス」でチャンピオンを獲得するなど、数々のレースで活躍したマシン。2008年型モデルでは、前後サスペンションのダンパー設定、ECUセッティング、標準装着されるレース用タイヤを、より最適化した仕様に変更した。