メールクライアント兼PIMアプリケーションの「Entourage」は、2006年3月配布開始のアップデータ(Ver11.2.3)により、アドレスブックやiCalとの同期をサポート。もちろん、Office 2008 for Macに収録された今回のVer 12でも、同期機能「シンクサービス」を利用できる(サポートされる動作環境はMac OS X 10.4.3以降)。Appleが提供する有償オンラインサービス「.Mac」とも連携するため、Entourageから同じMac上のiCal / アドレスブックだけでなく、ほかのMacと同期させることが可能だ。

インストール直後はシンクサービスが無効化されているため、EntourageとiCalを同期させるには設定の変更が必要。環境設定パネルを開き、全般の環境設定→シンクサービスを選択、同期対象のチェックボックスを必要に応じて有効にしたあと、[OK]ボタンをクリックすれば作業は完了だ。

「シンクサービス」で同期対象のアプリケーションをチェックする

同期の対象となる項目は、EntourageとiCal / アドレスブック双方に存在することが前提となる。また、Entourageメモの同期も可能だが、Apple Mailのメモとは互換性がないため、.Mac経由で他のMac上で動作するEntourageとしか同期できない。

表14: Entourageのシンクサービスが対応する機能

Entourage アイテム 他のアプリケーション
イベント iCalと.Mac
仕事 iCalと .Mac
メモ .Mac経由でEntourage
連絡先 Macintoshのアドレス帳と .Mac