日本のマイクロソフトから発売されるOffice 2008 for Macは、日本語にローカライズされている。英語版に日本語リソースを追加したわけではなく、メニューや各種メッセージは日本語のみ表示できる。実際、アプリケーションのバンドル内部には、日本語以外の言語リソースは収録されていない。

日本語以外の言語リソースは収録されていない

Mac OS Xのアプリケーションは、システム環境設定の「言語環境」ペインで設定された言語に応じて、使用する言語リソースを決定するが、日本語のみ対応するOffice 2008 for Macはその影響を受けない。英語アプリケーションとしては機能しないので注意しよう。

ただし、日本語以外の言語で記述された文書を編集できないというわけではない。Office 2008 for MacはUnicode(多言語の文字を単一の文字集合として扱える文字符号化方式)に対応しているため、ほとんどの言語の文字を表示できる。

フランス語またはドイツ語の文書を作成する場合には、スペルチェック機能(ドイツ語はポスト リフォームスペルチェック規則)を利用できる。フランス語の場合、Word / PowerPoint / Entourageの環境設定パネルで「文章校正」ペインを開き、自動スペルチェック機能を有効にすればOKだ。ドイツ語は、「ドイツ語のポストリフォーム規則を使う」をチェックすればいい。なお、Excel 2008は独自の設定パネルを持たないが、Word 2008の設定が適用される。

英語以外にフランス語とドイツ語もスペルチェック機能を利用できる