PowerPoint 2004にありそうでなかった機能の1つが「配置ガイド」。図形などのオブジェクトを移動するとき中央を貫くよう描かれ、操作の目安となる。図形を並べ替えるときには、微妙なズレが発生しがちだが、その予防にとても役立つ。配置ガイドはデフォルトで有効になっているので、オブジェクトをドラッグすれば表示されるはずだ。

例として、○と△の2つのオートシェイプを縦方向に整列してみよう。以下の図では、○と△の図形が不揃いに並んでいるが、△を基準に整列する場合、○を△に近づけると、まず○の外周と△の頂点をつなぐように線(配置ガイド)が現れる。さらにドラッグしていくと、○の中心と△の頂点、次は○の中心と△の中心……といった具合に、図形の中心または外周に重なるタイミングで配置ガイドが現れる。

基準となるオブジェクト(この場合△)の方向へドラッグすると、配置ガイドが現れる

配置ガイドは、図形をリサイズするときにも現れるので、図形の大きさを揃える目的で利用可能だ。オートシェイプや写真、テキストボックスやSmartArt、ワードアートなど、文書上で独立したオブジェクトとして扱えるものすべてが対象になる。