ここからは、リモコン式チョロQご担当の石橋紀幸さんにお話をうかがった。

――チョロQの次なるバリエーションについて教えてください。

リモコン式チョロQについて説明してくださった石橋紀幸さん

「はい。こちらが、リモコンで操縦ができる赤外線コントロールのチョロQ、Q STEER(キューステア)という商品です」

――リモコンで、どのような操作ができますか?

「(RX-8パトロールカーを実際に走らせながら)このように、前進、後進、右旋回、左旋回ですね。そして、このダッシュボタンを押していただくことによって、ご覧のようにスピードアップもできます。サイズが小さいので、テーブルの上で走らせることができます」

――サイズは、スタンダードチョロQと同じですか?

「まったく同じです」

左から、RX-8パトロールカー、ライトニング・マックイーン(ダイナコバージョン)、ホーネット、マイティフロッグとそれらのリモコン。右の2種のバギーカーの方がリモコンのサイズが大きい理由は後で述べるとおり
(C)TOMY
(C)DISNEY/Pixar

――走り方のバリエーションはありますか?

「こちらのディズニー映画『カーズ』の主人公ライトニング・マックイーン(ダイナコバージョン)には、ノコノコタイヤユニットというパーツが付属しているんですが……こうして、わずか5秒ほどで簡単に取り替えられます。すると、このように……」

――コミカルな動きですね。

「映画と同じように、車体を左右に揺らしながら走ります。タイヤの軸をわざとズラしてあるんです。楽しく遊んでいただく、というのがQ STEERのコンセプトでもありますので、チョロQデッキシステムと同様、お子さんから大人の方まで一緒に遊んでいただけます。特にQ STEERの場合は、大人の方が買われていくことが多いですね。ラジコンへの憧れの気持ちを強くお持ちなんだと思います」

ライトニング・マックイーン。ノコノコタイヤユニットに取り替え可能
(C)DISNEY/Pixar
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ライトニング・マックイーン(ダイナコバージョン)。こちらも、ノコノコタイヤユニットに取り替え可能(C)DISNEY/Pixar
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――昔、高かったんですよね、ラジコンって……。

「そのような声も踏まえつつ、今年11月下旬に、さらに進化したのがこちらのQ STEERタミヤバギーバージョンです。ホーネット、マイティフロッグ、グラスホッパーの3種です」

――リモコン操作は、これまでのQ STEERと同じですか?

「はい、同じです」

――それでは、異なる点はどこでしょう?

「なにより特徴的なのは、タミヤのバギーカーと同じく、前後輪にサスペンションのスプリングを備えているという点です。さらにバンパーの形状が異なっていたり、タイヤを大きくしたりしています。タミヤのバギーカーの特徴を取り入れているんです」

――それらの特徴は、走行性能にどう反映されるんですか?

「例えば、Q STEERの進路に鉛筆が横たわっているとしますね。これまでのものでは……」

――つっかえて、止まってしまいますね。

「ところが、こちらのバギーカーは、簡単に乗り越えてしまいます」

――拝見しますと、こちらのほうが従来のものより、リモコンのサイズが大きいですね。

「走行性能に加えて、従来のQ STEERと異なっている点は、このリモコンが充電器にもなっているという点です。これまでのものは、車体とリモコンの双方にボタン電池を入れていたんですが、この製品では車体に充電池を内蔵していて、このように充電器を兼ねたリモコンに接続することによって、充電することができます。リモコンの中に単4電池が3本入っているんです」

――なるほど、それで、従来のものより、リモコンのサイズが大きいんですね。どのくらいで充電されますか?

「1回約50秒間で満充電の状態に達し、2分間以上遊ぶことができます」