作品の魅力からスーツの着心地まで語ってくれたトビー・マグワイア。続いて、3部作で主人公ピーターに愛され続けるメリージェーン・ワトソンを演じたキルスティン・ダンストに、その役柄の魅力を語ってもらった。
――メリー・ジェーンは今作でどうなっていくのでしょう
「メリー・ジェーンは辛い経験をするの。彼女は自分の仕事に自信を持っていて、映画の冒頭では、彼女はとても幸せそうに見える。でも、だんだん状況は悪化していくの。人生や全てのものとの関わりで、自信を失くしていく彼女の悲しい部分が、この作品では沢山描かれるわ。前2作よりもずっと、全てのことが彼女にとって困難で複雑になっているのよ」
――メリー・ジェーンというキャラクターの魅力について教えてください。
「メリー・ジェーンは大人の女性になろうと常に努力しているの。自分の側にはいつもいてくれない人に、自分を委ねる度胸も持っているし、スパイダーマンを支える優しさも持ってる女性よ。そこが凄く魅力的だと思うわ」
――劇中のメリー・ジェーンに共感する部分はありましたか?
「この作品の中でメリー・ジェーンは大変な苦労をするわ。どのシーンもすごくドラマチックだと思う。悲しみで無気力になっている人を演じるのは簡単だけど、この作品では安易にそうしたくなかった。どのシーンでもメリー・ジェーンは打ちのめされて、悲しい思いをさせられるでしょ? 私がメリージェーンだったら一日中泣いているだろうけど、彼女は勇敢にも行動を起こした。やれることは全部やっている。でも、スパイダーマンの彼女になるって本当に大変よ。彼は死んじゃうかもしれないし、他の女の子と一緒に逃げるかもしれないし、常に危険と背中合わせだし、いつも不安を抱えて生活しなきゃいけないの。スパイダーマンに依存するんじゃなく、メリー・ジェーンは仕事に自分の幸せを見出していく。そこにはすごく共感できるわ」
――撮影で苦労はありましたか?
「初日の撮影なんだけど、ハイヒールを履いて口パクで歌を歌いながら階段を上り下りするシーンは、大変だった。足元を見れないし、ドレスを着てハイヒールを履いてるの。 歌って踊るのは一番難しいシーンだった。本当に難しかった!」
――アクションシーンの撮影はどうでしたか?
「基本的にアクションは嫌いなの。だって、ロケ車の中で一日中じっとしてるのよ。朝の6時に現場に行って衣装を着て、メイクして待つんだけど、メイクが毛穴にしみ込むくらい、一日中待ってるの。すごく退屈なの。私はいつも映画でアクションシーンがあるんだけど、好きじゃないわ。ワンカット撮るのに、一日かかるんだから」
――あなたにとって『スパイダーマン』シリーズとは?
「私の人生を変えたし、自分を成長させ、役者としても成長させてくれた記念すべき作品だから、ギフトみたいなものかな。いっしょに成長してきた仲間と、また一緒に仕事ができるのはすばらしいことだし、私はメリー・ジェーンとそのイメージと共に成長して来たから、『スパイダーマン』は私の人生の中で本当に大切な作品です。
主要キャスト2人にとっても、本当に思い出深い大切な作品である『スパイダーマン3』。今後のシリーズの展開も気になるが、まずはこの『スパイダーマン3』を体験しよう。
DVD『スパイダーマン3』はソニー・ピクチャーズエンタテインメントより発売中。