世界中で550万人もの観客を動員した、メガヒット映画『スパイダーマン3』。そのDVDがついにリリースされた。357億円というシリーズ最高の制作費が投じられた本作では、お馴染みスパイダーマンが、ベノム、サンドマン、ニュー・ゴブリンといった強力な3大怪人を迎え撃つ。また、謎のブラック・スパイダーマンが登場して、物語を盛り上げる。
この発売を記念して、シリーズ3部作を通じてスパイダーマン(ピーター・パーカー)を演じたトビー・マグワイアと、ヒロインのメリー・ジェーン・ワトソンを好演したキルスティン・ダンストのインタビューが届いた。本作の思い出や、撮影エピソード、ファンへのメッセージなどを、たっぷりと語っている。
「『スパイダーマン4』も可能性はあるよ!」
――『スパイダーマン3』では、複数の悪役が登場し、いくつもの物語が同時に進行していきますが、初めて台本を読んだ後、どのようにして感じましたか?
「脚本を読んだ時は、様々なエピソードをどうやってひとつの話としてまとめるかってことが気になっていたんだ。『スパイダーマン3』には、色々な話が盛り込まれているからね。撮影中は様々な変更もあったけど、最後はサム・ライミ(監督)がいくつもの物語を上手にまとめてくれた。もしひとつにまとめなくても、いい作品になったと思うけど」
――今作の見どころや、いちばん印象に残っているシーンはどこですか?
「見どころはたくさんありすぎて選べないけど……。どのアクションシーンも、前作・前々作に増してすごくよくなってるよ。それに今回は、ものすごく見ごたえのある人間ドラマもたくさん詰まってるから、アクションだけじゃなくてそこも是非観てほしいね」
――今作も激しいアクションがかなりありますが、撮影のために体力作りや何か特別な準備はしましたか?
「週に5~6日、数時間はウェイトトレーニングやヨガ、ボクシング……いろいろなエクササイズをやったよ。それから、アクションには振り付けがあるから、スタントチームとその練習もやったよ」
――アクションの次にファンが興味を持っているのは、やっぱりメリージェーンとの恋の行方。前作ではついに彼女に正体がバレてしまい、今回はさらに、三角関係になるとのことですが……
「メリージェーンとの仲は、ピーターから見れば最初の方ではすごくうまくいっているように思えるんだけど、そのまま順風満帆に、ってワケにはいかないんだ。いろいろとゴタゴタがあって、二人ともさまざまな試練にぶつかる、というのも今回の見どころのひとつだよ」
――スパイダーマンのスーツの着心地はいかがですか?
「すごくいいよ。アクションしている時にいちばん感じるね。格闘シーンみたいに動いている時の着心地は全然気にならないよ。ただ、動かずに撮影を待っている間はキツいね(笑)」
――マスクのかぶり心地はどうですか?
「ちゃんと僕の顔に合わせて作られたマスクなんだ。伸縮性にすぐれていて、動いている時は全然気にならないよ。でも、スーツと一緒で、アクションシーンの合間で待っている時は、やっぱりあまり着け心地はよくないよ」
――ブラック・スパイダーマンについて教えてください
「ブラックスーツやエイリアンとの"共存"はスパイダーマンの感情や能力を、よりパワフルにしてしまうんだ。そして、ピーターの行動や性格まで変えていく。映画の中で『怒り』や『復讐心』を演技で表現するのは凄くおもしろかった。悪役のピーターを作り上げる中で、どうするかたくさん考えたし、たくさん監督とも話し合った。そうやってあのピーターを作りあげた。ただ、あまりダークになり過ぎないようにしたよ。だから観客は、間違った方向へ進んでいくピーターを見ても、ピーターを見捨てないんだ。暗いながらも、明るい話や面白いシーンもあるしね」
――『スパイダーマン』シリーズの続編はあり得ますか?
「もし、脚本が良くて、ストーリー性があって、良いチーム、良い環境で、サム・ライミがまた監督をしてくれるなら、『スパイダーマン4』に出演するよ」
――スパイダーマンの、何が人を魅了し続けるのだと思いますか
「スパイダーマンがとても人間らしいってところじゃないかな。スパイダーマンには弱点があって、その弱点っていうのは彼の実生活に起こってることなんだ。彼は女の子とのデートが苦手で、とても普通の生活をしている。見ている人は、誰も彼を特別な人だと思わない。ただひとつ特別なのは、彼はスパイダーマンになるということ。それが唯一の特別なことなんだけど、彼はそのことを誰にも言えない。そこが魅力なんだよ」
――最後に、『スパイダーマン3』をご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
「『スパイダーマン3』を楽しんでね! どうもありがとう!」