ルノー・ジャポンは、第40回東京モーターショー2007に、多目的車の新しい方向性を提案する「カングー(Kangoo)・コンパクト・コンセプト」、11月発売予定の「ルーテシア(LUTECIA) イニシアル・パリ」、来年後半に発売予定の「新型トゥインゴ(TWINGO)」などを展示すると発表した。

カングー・コンパクト・コンセプト

「カングー・コンパクト・コンセプト」は、フランクフルトモーターショーで公開されたモデル。好評な同社「カングー」の親しみやすさ、圧倒的なユーティリティはそのままに、総ガラストップ、脱着可能なリアルーフなど、オープンカーのような開放感を味わえるマルチ・パーパス・ビークルとして仕立てられた。

カングー・コンパクト・コンセプト

「ルーテシア イニシアル・パリ」は、ルーテシアのラインアップのトップに位置づけられるコンパクトラクジュアリーモデル。従来からの高い居住性、安定した走り、ユーロ NCAP5つ星に象徴される衝突安全性はそのままに、明るいベージュの本革シート、本物のチェリーウッドとウォルナットのダッシュボードフィニッシャー、専用塗装色、横滑り防止装置(ESP)などが用意される。11月末より日本での発売開始を予定している。なお、ルーテシアの欧州名は「CLIO(クリオ)」。

ルーテシア イニシアル・パリ

新型「トゥインゴ」は、日本でも2008年後半に発売される予定。先代トゥインゴは1993年に発売され、全世界で240万台を販売したヒットモデル。日本では1995年から2003年までにおよそ5000台を販売した。この経験を基に、日本向け新型トゥインゴには右ハンドル車も用意され、サイドエアバッグなど安全装備やオートエアコンなど、日本でのニーズを満たすモデルになる。4座席個別スライドシステムや様々な収納スペースなど、ルノーのコンパクトカーに関するノウハウが余すことなく注ぎ込まれているという。ボディは全長3,600mm、全幅1,654mm、全高1,470mmというサイズ。

新型 トゥインゴ

「ルーテシア ルノー・スポール」は、ルーテシアの実用性はそのままに、F1レースなど、モータースポーツのノウハウを満載した本格的スポーティモデル。という、1L(リッター)あたりおよそ100馬力を達成した自然吸気エンジン(2Lで最高出力197hp)、高い空力特性など、モータースポーツの技術が、市販車にどのように活かせるかを表したという。

ルーテシア ルノー・スポール

そのほか技術展示として、「コモンレール ディーゼルエンジン」や「ルノー F1マシン」なども展示される。2.0dCiディーゼルエンジンはルノーのノウハウをベースに日産自動車と共同で開発されたもので、コモンレールにより燃料制御を精密に行ない、煤とCO2、NOxなどの排出を抑えている。このディーゼルエンジンは最新の6速オートマチックトランスミッションを組み合わせ、欧州向けのセニックに搭載されている。

ルノー F1