ボルボ・カーズ・ジャパンはこのほど、第40回東京モーターショー2007に出展するモデルを発表した。7年ぶりにフルモデルチェンジを果たした「ボルボV70」、「ボルボXC70」をはじめ、バッテリーのみで100kmの走行が可能なプラグイン・ハイブリットカー「ボルボ・リチャージ・コンセプト」などを展示する。

ボルボC30・リチャージ・コンセプト

ボルボC30・リチャージ・コンセプト リアビュー

ボルボ・リチャージ・コンセプトは、9月に開催された「フランクフルト・モーターショー2007」で初めて公開されたコンセプトカー。プラグイン・ハイブリッド車であり、バッテリーの動力だけで走行する。ボンネット内にフレキシ・フューエルエンジンを搭載しているが、これはバッテリー容量が少なくなった際に電力を供給する発電機の役割であり、動力源として利用されることはないとしている。バッテリーのみで走行した場合、ランニングコストはガソリン車と比較して約80%の削減が可能。エンジンを使用しても燃費は約18.2km/Lに留まる。また、CO2排出量は市販されている優秀なハイブリッドカーより更に66%削減が可能だという。

新型 ボルボV70

新型 ボルボV70 リアビュー

新型 ボルボXC70

新型 ボルボXC70 リアビュー

ステーションワゴン・ブームの火付け役となった「V70」シリーズの第3代目モデル、新型「ボルボV70」は日本初公開となる。7年振りのフルモデルチェンジを果たし、よりラグジュアリー感を高めた内外装で、プレミアム・エステート・セグメントにおいてのリーディングポジションをより強化するのが狙い。兄弟モデルの「XC70」も新しくなる。

特長は、よりラグジュアリーでスポーティなスカンジナビアン・デザイン、多用途性と機能性、事故を未然に防ぐ最新のセーフティ技術、世界初となる2段階調整機構機能式インテグレーテッド・チャイルドクッション、スウェーデン喘息アレルギー協会の承認条件を満したクリーンゾーン・インテリアなどとなっている。

「アルコガード」は、「フランクフルト・モーターショー2007」で同社が自動車メーカーとして世界で初めて発表した、車載型のアルコール・インターロック装置(飲酒運転防止装置)。燃料電池を活用しており、ドライバーがエンジン始動前に車載型のハンドセットへ呼気を吹き込むだけで血液中のアルコール濃度を測定。その濃度が基準値以上だった場合はエンジンがかからないようになっている。飲酒運転が原因による事故防止に向け、2008年初めよりスウェーデンから発売を開始するという。

アルコガード

そのほか、同社は特別展示として「ボルボPV445 デュエット」、市販車2008年モデルとして「C30 スウェーデン・フラッグ・モデル」、「ボルボC30 T-5 (10月25日より展示)」 、「S80 V8TE AWD」、「XC90 V8 TE AWD」などを展示する。