東京国立博物館は23日より同館本館北側にある庭園を開放する。期間は12月2日まで。

紅葉の季節にあわせて開放される東京国立博物館の本館北側庭園

庭園は春と秋の年2回開放される。庭園内には、河村瑞賢が江戸時代に建てた休憩所「春草廬(しゅんそうろ)や、円山応挙が揮亳したものと伝えられている墨画(現在は作品保護のため複製画に差し替え)のある「応挙館」など5棟の茶室があり、茶会や句会等に利用できるという。その他、高さ570cmの五重塔や陶製や鉄の燈籠などもあり、同館は「池に遊ぶ鴨や鶺鴒など野鳥のおとずれも楽しい季節です。燃え立つような銀杏の黄、池の水面に映るもみじの赤、春とはまた異なるしっとりとした風情をお楽しみください」としている。

庭園ヘは正門から一度入館した上で、東洋館「レストラン ラコール」脇より入園する。開放時間は10時~16時。入園料は無料だが、入館料が必要。一般600円、大学生400円で、高校生以下・満70歳以上は無料。なお、荒天時の庭園開放は中止で、その翌日も庭園の状態により開放を見送る場合があり、その際は正門の掲示にて告知するとしている。